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生徒会長と賭けをしてから、はや数日。すぐにテストが行われる日は訪れた。
まあ、私が負けるわけがないよな。うん。
一応、いつもより勉強したし…うん。
いつものように、気配を消しながら静かに教室に入ると、大先生に話しかけられた。
私の気配に気づくとは、さては、おめぇ陰キャだな!
ut「おはよ、Aちゃん」
「おはよう、大先生。教室ではあまり話しかけて欲しくないんだけど」
ut「そんなこと言わんとってや…そや、グルちゃんから聞いたんやけど、今日のテストで賭けしとるんやってね」
「うん。まあ、私が勝つと思うけど」
ut「えらい自信やな…でも、グルちゃんもだいぶ本気やったで」
「大丈夫。私も、いつもよりは勉強した気がするから。生徒会には入りたくないし」
ut「頑張って、って言いたいところなんやけど……僕はAちゃんに生徒会に入って欲しいしな」
「大先生…私、大先生が生徒会長に私のことを話したの、許してないんだけど…」
ut「いや〜なんのことかわかんないな〜……じゃあね〜」
逃げたなこいつ。今度、高級レストランに連れて行って奢ってもらおう。いや、でもあいつ相当の金持ちだからな…。海外旅行にでも連れて行ってもらおうかな…。いや、あいつと二人はダメだ。う〜ん、まあ、あとでしばくか、トントン様が。
ハッ……私が名前を覚えている、だと…!成長したな私も。うん、うん。
……そういえば、生徒会長の名前ってなんだったっけ……
閑話休題
HRを知らせるチャイムがなり、立ち話をしていた生徒達はそれぞれ自分の席に着く。
今日は、テスト当日だというのに、ずいぶん余裕なのだな。
まあ、かく言う私もスマホをいじっているのだけれど。
ほら、よくあるよね。私全然勉強してないんだよね〜、とか言いながら高得点とるやつ。私もそれやってみたいんよ。だが、どうやら私には出来なさそうだね。なんて言っても、話す友達がいないからな!
自分のぼっちさに悲しくなっていると、いつの間にかHRが終わっていて、先生が教室からせていくところだった。
やべえ、何も聞いてなかった…まあ、いつものことだし大丈夫でしょ。
10分後にはテストが始まってしまうので、特にお手洗いなどにはいかなかった。
自分の席について単語帳をぼーっと見ていれば、すぐにテストは始まった。
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ラーク - あの、更新停止してますか?一番好きな作品だから現状しりたくって、、、。教えてください!! (2020年7月12日 16時) (レス) id: 5b2067527a (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - ↓↓↓それな,,絆創膏,,女子力,,\(^o^)/ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - これで控えめなら大げさに言ったらどうなるんだ,,?() (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
稚依(プロフ) - コメント遅くなってすみません(土下座)そう言っていただけると嬉しいです!コメントありがとうございます (2020年4月25日 18時) (レス) id: 827b40f3c8 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 私にぴったりの作品でした! (2019年8月4日 12時) (レス) id: 086f92bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稚依 | 作成日時:2019年5月20日 23時