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声のしてきた方を振り返ってみると、どこかで見たことがある人が立っていた。
「もしかして…西園寺さん?」
え、なんで名前知ってんの…
「そ、そうですけど…」
「どうしてここにいるの?」
えっと誰…制服が同じだから、学校同じだよね…
あ、名札
「あ、迷っちゃって……ひとらんらんさんはどうしてここに?」
まさかの、生徒会の人ですね。あっ、そういえば屋上であった気が……。
忘れてたとか言えない。あの時の記憶はもう抹消したぜ。
ht「俺は、ここの花壇の水やりに。えっと、西園寺さんって二年生だよね?」
「あ、はい。それがどうしたんですか?」
ht「同学年なのに敬語だから。タメでいいよ。名前もひとらんとか短くていいよ」
「ん。じゃあ、私のこともAでいいよ。あの、それで、ここどこなの?」
ht「あ、ここ中庭だよ。普通迷わないと思うんだけど……」
マジですか。私、学校のこと知らなさすぎやろ。
「あの、できれば教室まで案内してほしいんですが……」
ht「全然いいよ。でも水やりしてからでもいいかな?」
「うん!私も手伝うね」
私は元気に返事をして、ひとらんの後についていった。
てっきり、ホースかなんかで水をやるのかと思ったが、流石はこの学校。ボタン一押しで終わった。
私は特にやることもなく、ひとらんと教室に帰ることになった。
「ひとらんって何組なの?」
ht「え…3組だけど…」
「え…私も3組だわ…なんかごめん」
うん、ごめん。
ht「さっきまで、Aちゃん、お花見てたみたいだけど、好きだったりするの?」
お花ってなんだよ。“お”花って。可愛いかよ。
「結構好きだよ」
ht「じゃあ、今度お花あげるね」
「ほんと!?ありがとう、楽しみにしとくね」
やった!
てか、癒しだわ…ひとらん
ひとらんと盛り上がりながら歩いていると、すぐに教室に着いた。
まって、意外と近かった。
ht「Aちゃん、教室着いたよ」
「ありがと、ひとらん」
二人で教室に入ると、大先生がひとらんに話しかけに来ていたので、私はひとらんと別れ自分の席に向かった。
時計の方に目を向ければ、HRが始まる10分前だったので急いで準備を始めた。
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ラーク - あの、更新停止してますか?一番好きな作品だから現状しりたくって、、、。教えてください!! (2020年7月12日 16時) (レス) id: 5b2067527a (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - ↓↓↓それな,,絆創膏,,女子力,,\(^o^)/ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - これで控えめなら大げさに言ったらどうなるんだ,,?() (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
稚依(プロフ) - コメント遅くなってすみません(土下座)そう言っていただけると嬉しいです!コメントありがとうございます (2020年4月25日 18時) (レス) id: 827b40f3c8 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 私にぴったりの作品でした! (2019年8月4日 12時) (レス) id: 086f92bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稚依 | 作成日時:2019年5月20日 23時