" 溺 愛 " ホ ド 恐 ロ シ イ モ ノ ハ ナ イ

愛情 ページ8

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いつも通り定時にあがり

段々賑やかになってきたネオン街を歩く





「お姉さん、かわいいね。どう、こんな仕事興味無い…？」




よくある勧誘だ

男が私に聞いてきた



貴方「すいません。今から仕事なんですよ、この近くのお店で」



行こうとすると引き止められた




「へぇ。どこのお店か知らないけど、こっちの方が高く給料払えるけどね？」



…引き抜きってやつか



こんな辛気臭い所よりも今の方がよっぽどいいわ

それに働いてるお店の方が人気



貴方「1日いくらくれるの？」


男はニヤリとした


「ざっと…これくらい」



指を2本立てた


なんだ、それっぽっちかよ


多分それも嘘なんだろうけど




貴方「今の方がよっぽどいいから遠慮しとく」



「んだと？これ以上なんて出すのかよ」



貴方「聞いたことないかしら？ある人気店のお店のNo.1には1日…これくらい渡すって」



指を1本立てた



「うちの方が高いじゃねぇかよ」


貴方「ごめんなさい、一つ０をつけ忘れてた」


「…うそだろ」



男はびっくりしていた


するともう一人男が出てきて




「誰か見つけた？…って、お前なにレイカさん勧誘してんだよ！」


男は私に謝った


「は？」

最初に勧誘してきた男は何も分かっていないようだ


「レイカさん、本当にすいません！こいつ新人でまだ何にも分かってないんです」


貴方「いいのよ、じゃぁ、私はこれで」



笑顔で会釈した



「え、どういうことっすか」


「レイカさんはここらで1番の人気店 " Honey " の No.1キャバ嬢だ。そんな方を勧誘するなんて…」


「ダメなんすか？」


「当たり前だ。暗黙のルールになってんだよ。」


「何でなんすか？」


「当たり前だろ。他とは比べ物にならないくらいの金をあの人は客に払わせるのが上手い。だから給料もあの人は倍。あそこは給料がいいけど、レイカさんだけ特別なんだよ！だから絶対にレイカさんには勧誘なんてするな」





そんな話が聞こえてきたのは気の所為だろうか

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