後悔と銃声 ページ14
乾「黒川の命令でテメェらを拉致しに来た…」
九井「コソコソ嗅ぎ回ってる警察のラットがいるからよ…着けてみりゃ…元上司2人にご対面だ……」
乾「黒川イザナを嗅ぎ回ってるお前らは…東卍の敵と判断した」
大寿「…テメェらごときが俺の敵だと?黒龍を未だに捨てられずにいる男と黒龍の財布だった男…イザナはテメェの心を満たしか?乾!今でも東卍の財布のままか?九井!」
大寿くん……
大寿「立場をわきまえろ、半端者のカスが…」
大寿くんは小声で俺に裏口から逃げろと言ってきた。
そして直人には八戒の死の真相を暴いてほしいと頼んだ。
大寿「どうやって佐野の懐に入ったか知らねぇが…裏にはぜってぇ黒川イザナがいる…弟の無念を晴らしてくれ……いいな」
直人「はい!」
大寿「行けぇ!!」
直人「さぁ、武道くん」
武道「大寿くん、色々とありがとうございます」
大寿「昔の借りはこれでチャラな?」
大寿くんなら大丈夫…だよな
直人「武道くん!」
武道「うん!」
ーーーーーーーーーーーーー
2人が裏口に駆け出すと同時に九井が指示をすると東卍の兵隊が追おうとする。
それを俺が止める。
1人をそのまま腕を腹に直撃させ動こうとした他のやつらの足がすくんだ。
大寿「久しぶりにド突いてやるか!」
上着を脱ぎ捨て高々と声を張る。
大寿「楽しませろよ!東卍!」
乾「チッ!」
九井「所詮…過去の男だ」
ーーーーーーーーーーーーー
俺たちは大寿くんの助けもあり裏口から逃げることに成功した。
直人と人通りのない道を走っていた。
武道「(イヌピーとココ…黒川イザナを知るためのキーマンじゃないのか?)」
俺は直人を呼び止め彼が振り替える。
武道「やっぱり戻ろう!あの2人なら絶対に知ってる!関東事変のこともっとちゃんと知っておきたいんだ!俺、戻るよ」
そう言って来た道を戻っていく。
直人「武道くん……」
戻ろうとすると急に暗い路地裏から聞きなれた声が聞こえた。
？「タケミっち…」
それは銃を向けた未来の稀咲だった。
武道「稀咲……」
稀咲「死ね」
不適に笑い引き金を稀咲が引く。
その瞬間思い切り体当たりをされ銃声が響く。
俺が上体を起こすと同時に人が倒れる音がした。
さっきのは直人が俺を庇って撃たれた音だと気づくのに数秒かかった。
彼の体から血が溢れ出てきたのを見て急いで抱き支える。
稀咲「チッ…余計なことを…」
武道「しっかりしろ!」
直人「武道くん…逃げて……」
武道「……っ」
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