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『えっと、、、颯太くん?』
「ん?なに〜?」
少し八の字の眉毛でスマホを弄る彼がこちらを見上げる
『膝、、まくら、、』
「うん。だって恋人候補やから」
そこでの笑顔はダメだと思うなぁお姉さんは。ずるい。
特に会話する訳でもなくその後にこにことお互い見つめあう謎の時間を過ごしていたら視覚に入ってきた大きなダンボール。
『あ、今日荷物受け取ったよ!』
「あ!ほんまや!ありがとう!ちょっと見てくるけどまたしてな〜」
太ももの重さがなくなり、ぱたぱたとダンボールまで小走りで走っていく颯太くん
恥ずかしいからそろそろどいてくれないかなーと思っていたけど、実際その重みがなくなると急にもの寂しくなってしまう、
ビリビリビリビリ
「うわーーー!やばーーー!」
「えーー、嘘やん」
「やばーーー」
「どうしよーーー!」
「Aちゃん、ピアノ来た!」
は?
『え?何?どういうこと?勝手に来たの!?』
「うん!今市さんからピアノが届いた!」
いまいちさん?業者かな?
『へー、よかったね!でもどうしよ、どこに置こう、、』
「そうやんなぁ、どこに置こ、、」
颯太くんが本格的にうちに来て3ヶ月。もうロフトだけで生活してもらうのも可哀想と思い始めていたから、これを機に引越ししてもいいのかなぁ〜なんて
「あ、もしもし今市さん。お疲れ様です。中島です。あ、ピアノ、、、あ!そうなんです!今日受け取りました。本当にありがとうございます。え、、いや、、そんなそんな、、いや、でも、あの、、ーーー」
ぺこぺことスマホを持ちながら何も無い空間に頭を下げながら電話をしている姿はいつも以上に子犬で、なんだかじわじわと胸の当たりがあたたかくなった。
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C(プロフ) - トイプードル専門店さん» お返事が遅くなり申し訳ありません、、!ありがとうございます!! (2020年5月11日 21時) (レス) id: e2ea245947 (このIDを非表示/違反報告)
トイプードル専門店(プロフ) - このお話すごく好きです! (2020年4月13日 21時) (レス) id: 7438172f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:C | 作成日時:2020年1月19日 18時