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「なんや、A元気ないやん。何か悩み事か？」
「めっちゃ難しい顔してましたけど……」
『あはは……実は―――』
休暇の間、何もすることがなくて困っているのだと、そのまま2人に伝える。
すると、コネシマさんが目を開いた。
「なんや、Aも休みもろてたんか」
『Aも？』
「いや、グルッペンさん会議の時ちゃんと言ってたでしょ、聞いてなかったんすか」
苦い顔のショッピさんに、コネシマさんは頬をかく。
それにしても、コネシマさんの言い方だと、私の他にも休暇をもらった人がいるみたいだったけど……
話の続きを聞こうと口を開く前に、コネシマさんが私に振り返ってショッピさんを指さした。
「ショッピくんも今年の警備は休みなんよ。代わりにチーノの仕事がえらい増えて、忙しそうにしとるで」
「俺は出たほうがいいと思ったんすけどね……」
『え……』
「正直、Aが抜けるんは痛手やけど、体の方が大事やもんな。しっかり休んで、はよ治しや！」
『は、はい……』
「じゃ、ショッピくん。行こうかー」
大股で歩き出したコネシマさんに、ショッピさんが背中から声をかける。
先に行っていてほしいと、それだけ伝えて彼は私の前に留まった。
それから、彼は私をチラッと見て口を開いた。
「予定、何もないんでしたっけ？」
『あ、はい。セレーナの家に顔を出そうとは思ってますが……』
すると、彼は口元に手を当てて少し考え込んでいた。
それから、何か思いついたようにニヤッと笑った。
「なら、俺に１日ください」
『え？』
「収穫祭の最終日、その日１日のAさんの時間、俺にください」
ぱちぱちと目を瞬かせ、ショッピさんの言葉の意味を理解しようとする。
けど、それを待てなかった様でショッピさんが続ける。
「分かんないっすか？デートしようって言ってるんです」
『デッ……？！』
聞き慣れない単語に、顔が音を立てそうな勢いで熱くなる。
それがお気に召したのか、ますます良い笑顔になったショッピさんが私の髪を掬う。
「せっかくですし、ちゃんと女の子の格好で行きましょうよ」
そう言って、首を傾げて私の返事を促す。
ちょっと待ってほしい。
いきなりデートだの、女の子の格好だの言われても、頭が軽くパンクしていてそれどころじゃない。
これは……どう返すのが正解なんだ？！
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双葉ちほ(プロフ) - #よにん。＠変人同盟さん» コメントありがとうございます！私もセレーナはお気に入りなので、嬉しいです♪ (2020年7月27日 17時) (
レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠変人同盟(プロフ) - セレーナちゃんちゅきだわ、、、気持ちわかるよ (2020年7月26日 21時) (レス) id: 56651a4ea9 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - ああかさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉……！更新、頑張りますね（笑） (2020年7月26日 17時) (レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
ああか - うわぁ、、めっちゃいいです、、好きです。更新楽しみにしてます (2020年7月26日 0時) (レス) id: 0ba4941a1e (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - よにん＠変人同盟さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年7月23日 17時) (レス) id: 35884a095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双葉ちほ | 作成日時：2020年7月2日 18時
