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合同訓練の成果もあってか、国軍兵は負傷者ゼロで制圧に成功した。
男達を拘束して一か所に集め、シャオロンさんが尋問を始めた。
「大方、片付いたわ。ショッピくん、こっちと合流してくれるか？」
＜了解っす＞
無事に任務終了かと誰もがそう思った。
私も、ホッと胸をなでおろした。
短剣を仕舞おうとした時、ふと違和感を感じた。
男達は全員、悔しそうな表情を浮かべているものの、どこか余裕そうだ。
どうして？なぜ、彼らはこんなにも落ち着いているの……？
「シャオロン隊長！」
緊迫した兵士の声に、ハッとなる。
真っ青な顔をした兵士は、敬礼するのも忘れて話し始めた。
「船が……船が、動いています！」
『っ？！』
船を見ると、確かにゆっくり沖へと向かっていた。
まだ残党が残ってた……？
いけない、ここで取逃がすわけにはいかない！
そう思った私の横を、誰かが走り抜けて行った。
「俺が行きます！」
「あ、おい待て！！」
シャオロンさんの制止も聞かずに、新兵さんが船まで走って行ってしまった。
他に続こうとする兵士を止めて、私が手を上げた。
『すみません、シャオロンさん。ウチの兵士です。私が行きます』
「分かった。一応、すぐ近くに応援待機させとくわ」
『ありがとうございます』
そう言って、私は新兵さんの後を追った。
Aの背中を見送った後、シャオロンは拘束されている男達に向き直った。
「これで全員やって、言ったよな？まだシラ切れると思っとんのか？」
ギロッと睨むシャオロンに、男達の体が少し強張った。
先程までの余裕な表情が少し崩れる。
「今行ったんは、ウチの優秀な兵士や。1人も逃げ切れるとおもうなよ」
「シャオさん、俺も行きます」
いつの間にか合流したショッピが、シャオロンとすれ違い様に言う。
「おう！行ったれショッピくん！」
少々頭に血が上っているようで、勢いだけで送り出すシャオロン。
彼が冷静になって引き留められる前に、船まで行ってしまおうとショッピは走り出した。
疑っているわけではないが、彼はAに少し不安を覚えていた。
ならば、自分が見ておかねば。
そう思って、ショッピはAの元へ急いだ。
ショッピの背中も見えなくなった頃、男の1人が急に笑い出した。
「俺達は絶対に終わらない……」
「は？何言ってん」
「俺達のバックにはあの御方が付いてるんだ……」
「おい、それ誰の事や」
「――――だよ」
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双葉ちほ(プロフ) - #よにん。＠変人同盟さん» コメントありがとうございます！私もセレーナはお気に入りなので、嬉しいです♪ (2020年7月27日 17時) (
レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。＠変人同盟(プロフ) - セレーナちゃんちゅきだわ、、、気持ちわかるよ (2020年7月26日 21時) (レス) id: 56651a4ea9 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - ああかさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉……！更新、頑張りますね（笑） (2020年7月26日 17時) (レス) id: 7ddb6147f4 (このIDを非表示/違反報告)
ああか - うわぁ、、めっちゃいいです、、好きです。更新楽しみにしてます (2020年7月26日 0時) (レス) id: 0ba4941a1e (このIDを非表示/違反報告)
双葉ちほ(プロフ) - よにん＠変人同盟さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年7月23日 17時) (レス) id: 35884a095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：双葉ちほ | 作成日時：2020年7月2日 18時
