愛されてるのはマネージャーです【HQ】 (ページ10)

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9日目ページ10

最後は稲荷崎高校

実は稲荷崎高校には中学生になるまでずっと一緒にいた幼馴染？みたいなもなのかな、まぁそんな人が2人この学校いたのだ。

出席取ってる時は全くこっち見てくれてなくて2人は気づいてなかったみたいだけど私は一目見ただけだわかった

少し昔の話をすると、

私達は赤ちゃんからの仲なのだ。親達は私達が生まれる前から仲良しだったみたいで生まれる前に家を隣にしたらしい。

お母さんは「三角愛で結婚してもええんやで？」と私に言い聞かせてくるほどだ

生まれる前からも一緒で保育園、小学校までは一緒だった。お互いの家でお泊まり会や旅行をしたりなどとても楽しく毎日を過ごしていたが親の仕事の関係で東京に千葉に引っ越してきたのだ。

別れ際なんてすごかったんだよね..

侑「うっ、将来は俺の嫁やからな!!!」

治「ぐすん、他のやつに目移りしたらあかんでA!!」

3人で大泣きしながら別れたんだよね..

昔の思い出に浸りながら体育館へ続く廊下を歩いた

『稲荷崎高校さん達お待たせしました。すぐにご案内します』

北「ええよ。そんな急がなくて。」

にっこりと笑ってくれる稲荷崎の主将北信介さん

データーによるとチームを支え、まとめるのが上手く。なんでも丁寧にこなしてしまう。とくにレシーブの安定度はとても高い…。

脳内データを呼び起こしながら廊下を歩いていると

侑「なあなあ、自分ごっつかわええな。彼氏とかいるん？」

銀島「うわぁ、あいつナンパしとるで….」

治「侑は、すぐ他の女子にもかわええ言うとるから信じない方がええで」

角名「ナンパ動画撮っとこ..」

北「やめんか。見てみ、Aさんが困ってんで」

北さんの一言で周りがシャッキとし出した

近づいてきた侑も私と距離を取り北さんの方向を向いた。

静まった空気のままだったがなんとか部屋に着くことができた。ほっとして部屋を去ろうとしたけどなんだか思い出してもらえないのも寂しかったので“キュッ”と侑のジャージの袖を引っ張った。