中也さんを裏切った話【文スト】 (ページ1)

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第一話ページ1

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二つの影が睨み合っている。

「……手前、それがどういう事が分かってんのか」

「はい、勿論です」

ーーーー中也さん

その瞬間、中也は顔をぐにゃりと歪めた。

、、、
少女と中也は師と弟子の関係であった。中也はポートマフィアの首領である森に命を受け、当時、僅か齢8つであった少女を3年間育てきた。

そう、育ててきたのだ。

、、、、
なのに、少女はポートマフィアを裏切ろうとしている。

「手前ェ、組織に育ててもらった恩も忘れたのか。アア＂！？」

「否、忘れるはずありません。
……まぁ、アレです。私も親離れの時期では、と思いまして。」

「……ハッ！まだ乳クセェ餓鬼が！舐めた口聞きやがって！！
…… 戻って来るなら今だ。A。」

中也はAに手を差し出した。

「中也さん、貴方は優し過ぎる。……すみません」

ーー何をッ！？

そう口を開く前に中也は膝から崩れ落ちた。

「すみません。中也さん。……でも、私はやらなければいけないんです。」

霞んだ視界の中で中也は少女の名前を呼んだ
。

ーーーーA。