秘密の場所 ページ42
お互い無言のまま、彼の背中を追いかける。
進んでいくと、小規模な林に入った。
並盛神社の裏山あたりだろう。
「っ、わわ」
いわゆる獣道のような、地面の悪い道無き道を歩くので、
下駄なこともあって、バランスを崩した。
＿＿やば、転ぶ…！！
目をつむって、衝撃に身体を硬直させる。
「……え」
「そういえば君、ドジだったね。 」
待っていた衝撃はなく、浴衣には土一つ付いていない。
いち早く察知して、振り返った雲雀さんに抱きとめられた。
顔が近くて反射的に俯く。
「すいません…ありがとうございます」
「最初に会った時も、君のせいで水を被ったんだった」
「ゔっ、その節は本当に……」
最初に会った日を思い出す。
とてもいい思い出とは言えないが、あの日から全てが始まった。
もう随分前のことみたいだが。
「別にいいよ。ほら、行くよ」
ふっ、と悪戯っぽく微笑まれて、心臓が変な音を立てた。
それに気を取られていると、雲雀さんに手を握られていることに気づく。
＿＿手！！繋いで、る
「っ、」
再び歩き始めたので、見えるのは雲雀さんの背中だ。
今は顔が真っ赤だろうから、見られなくて良かった。
♡
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くらら(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます！ (2019年4月27日 23時) (
レス) id: a6342bde11 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 最近雲雀さん不足だったから嬉しい…(´･∀･`)更新頑張ってください(●´▽`●) (2019年4月27日 0時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこ | 作成日時：2019年4月14日 21時
