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ねぇ?(トミー) ページ21

どうしてあの人の横で
あんな顔で微笑むの?どうして?

なんで私じゃ駄目なんだろう…

夕暮れの帰り道、学年で1番可愛いと噂の
彼女と目を細めて幸せそうに笑う君の顔は甘くて
眩しくて、苦しくって…

なんで私はこんなにも…


「なんつー顔してんだよ」

「うわっ!…なんだトミーか」

ベンチに座る私の肩をポンっと叩き
目の前に急にしゃがみ込んで顔を覗き込んだのは
幼馴染の富永知義。

「はははっ!
そんな驚く事ねぇだろ!!」

しゃがみ込みながらケラケラと笑う彼に
釣られて私も少しだけ微笑む。

「だって、ぼーってしてたから
びっくりしちゃって…」

「いや、それにしてもだろ!
…ってか、どーした?ぼーっとして

「…トミーには関係ないでしょ。」

「お前なぁ…関係なくないだろ、幼馴染なんだし」

そう言い、尚もしゃがみ込みながら
私の頭をグーで軽くコツンッとパンチした。

いつもなら、やったなぁー!と
やり返せるのだけど、あの笑顔を思い出して
言い返す元気も出てこなかった。

「…」

「あ……」

「…」

「…まだ寛太の事、好きなの?」

「…」

「隣のクラスの子と最近いい感じらしいって
聞くけど…あれまじ?」

「…っ…わかんない…」

「お前は…Aは、それでもあいつの事、好き?」

「…わ…かんないや」

「…そっか」

苦笑いしながら、私の頭をポンポンっと叩きながら
立ち上がるトミーを見上げる元気も湧かず
地面を見つめながら私は話し続ける。

「あの笑顔が私だけに向けられてたらいいのにって
何回も思ったよ、思ったけど…でも…
やっぱり、幸せそうな寛太君を見ると…
嬉しいし、幸せだし、遠くから見つめられてたら
それで良いのかなって思うんだ。」

そう話しているうちに
彼の笑顔や、声を思い出すと胸が
キュッと苦しくなって、喉の奥の方が熱くなって
無意識のうちに涙が流れ出す。

「……お前がそれで良いなら良いけど…」

ベンチの横に座り込み、私の背中をポンポンっと
優しく叩くトミーの手が、なぜか心の底から安心する。

「ねぇ、私、トミーのこと
好きだったらよかったのにね
そしたら誰よりもきっと幸せになれたのに。」

そう冗談交じりに私が笑うと

トミーが私に聞こえない声でボソッと何か呟いた

「ねぇ…?トミー?今…」


この先の言葉を聞いたら私の初恋はどうなるのか
まだ分からないけど。


でも新しい何かが始まる気がした。

なぁ?(トミー)→←君のこと (カンタ)



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マリン - シンデレラの話すごく良かったです!あとリクエストなんですけど、カンタくんとみんなには秘密で付き合ってる設定の話が見てみたいです!出来たらでいいのでお願いします! (2017年4月30日 19時) (レス) id: f743f30378 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最高過ぎました!!トミーさんのもっとみたいです!! (2017年4月22日 17時) (レス) id: 5fbdf69980 (このIDを非表示/違反報告)
ふなっちぃ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。すぐに対応させていただきました。 (2017年4月22日 16時) (レス) id: 7686772828 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品はオリジナルフラグ対象作品ではありませんのでオリジナルフラグを外してください。 (2017年4月22日 16時) (レス) id: 34346084b5 (このIDを非表示/違反報告)
黄色 - 良かったです。これからも頑張ってくださち (2017年4月22日 16時) (レス) id: 2a718ccb0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふなっちぃ | 作成日時:2017年4月20日 15時

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