【名探偵コナン】グレーゾーン

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《逆に、私がシャロンを嫌いって言ったら天は落ちるとも言えるけどね》

「そんなことしたら全人類死ぬじゃない。こんな犯罪組織よりも貴方が悪ね、やめなさいよ」

《えっ、そこ⁇人類の心配しかしないの⁇そこはシャロンのウルトラスーパー綺麗な声で“じゃあ私のこと嫌いにならないで頂戴”じゃないの⁇》

「……ちょっと私、貴方が何を言ってるかときどき分からない時があるんだけど」

《えっ、盗聴器仕掛けられてるんじゃ…！》

「貴方のボケは感心しないわね」

それと私、盗聴器仕掛けらるなんてヘマはしないから、と携帯の向こうに向かって言う。

《私には仕掛けられたけど⁇》

「私の仕事内容を聞かせて失望させてあげようと思って」

《ふぅーーん、いつから気付いてたのかはわかんないけど、かぁわいいなあシャロンって》

「………………次会った時に覚えておきなさい、貴方」

《えっえっ、なんか…シャロンの地雷踏み抜いちゃった系⁇》

ごめんね〜、ごめんね〜、と携帯から聞こえる声に吹き出す。Aのことだから、携帯の前で本当に済まなそうな顔して言ってそう。


「っふ、じゃあ、仕事だから」

《えっ、許してくれたの⁇ちょっ、待ってシャロン！！ごめn》


プツ、と電話の通話が切れた音。それと同時に、バーボンが面白い人ですねえ、と笑いながら言う。


「よっぽどの変人よね…これであの有名化粧品会社の娘って……」

「へぇー、そうなんで___……は？」


そりゃあ驚くだろう。化粧品の有名会社は？と聞かれたら一番か二番目に出てくるような有名すぎる会社なのだから。

「ほんと、その反応は同感よ…。どうやって育ったらあぁなるのかしらね、あの子」









同刻。

「っくしゅ！……？って、あ！！！！」

パソコンの画面には、アルバムを開いてクリス・ヴィンヤードの画像が表示されてゴミ箱マークに矢印が向いてる中、くしゃみでマウスをクリックして画像全消去された椿の絶望した顔が反射して映っていた。

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