【名探偵コナン】グレーゾーン

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「…なーんて。あはは、冗談ですよ____ってあれ、もしかして気失ってる？」


最初に種明かしを言っておくと、私は彼らを殺してはいない。まだ疑ってる方々。容疑を否認してるって訳でもないです。


ただ、ちょっとシャロンのストーカーめ、と思って強めに両方の目元を殴らせてもらって、目の見えていない彼らに感覚だけは麻痺していないことを信じて、生暖かいドロドロとした血糊を発砲と同時に垂らさせてもらっただけだ。


そして強めに殴ったのが幸いで三人の方たちの目が腫れて視界が閉ざされたのも今回のドッキリには必要不可欠な暴力。

ちなみに本音は、シャロンのストーカーしてたんだからちょっとくらい殴ってやりたいって思ったからだ。



………話を戻すと。

拳銃の音はフェイク。確かに実弾を撃ったけど、彼らに向けては撃ってはいない。

銃刀法違反？………あっ、そんなの知らない(今気づいた)。


家や仕事場を燃やした、というのも嘘だ。ただ、ちょっとした不審火を起こさせてとりあえず消防車を呼ぼうとしただけだ。

三人に持たせた拳銃は本物だけども、実弾は一発も入っていない。


まず、このドッキリで感謝すべきは、私が極限まで脅して血糊で自分の頭から出てると思わせるのが成功し、痛みを感じなかったことに三人が不審に思わなかったことだ。

まさか気を失って倒れてまでくれるとは。思いもしなかった。

倉庫と言えども、ここは防音になっているらしいし、私自身、警察沙汰にはなりたくないので良かった。



というのが種明かし。なんだけれども。



「途中から自分もノリノリだったな……」

自分がシャロンと同じ犯罪組織に入っていたらこんな感じだろうと思いながら進めてったらいつの間にやらむっちゃノリノリになってた。


まぁ、これに懲りてもうストーカーなんてしないだろう。また同じようなことしたら今度こそ牢屋送りにしてやる。


これで、シャロンのストーカー案件は成敗した。シャロンが寝不足だったのは仕事とこのストーカー達だっだろうなぁ、と思う。


携帯の電話帳からメイドさんたちを見つけて、ここの倉庫にいる人たちを送り届けるように電話で伝えた。









それにしても………この三人のひとたち、びっくりしすぎたのか知らんけど全然起きる気配がないんだが。

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