開久の忠犬は理子ちゃんの弟！ (ページ2)

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愛しのページ2

『はよーっす』

「はよー」

1年の見慣れた顔ぶれに今日も一日が始まった気がする。初めの方は誰が1番強いか、先輩に喧嘩売るか、誰とつるむかってめちゃくちゃだったけど、今となってはこの穏やかさ。

俺流、うるさいヤツの黙らせ方だ。
喧嘩売ってこられたり、文句つけられたり、智司さんに奇襲かけようとする馬鹿ども。
そういう奴らは殴る。

殴って黙らなかったら？
黙るまで殴るんだよ。

そんなこんなしているうちに俺は1年を仕切ってるような感じになっていた。

「A、もう少し早く来てたら愛しの相良さんに会えたのになぁ。」

『嘘だろ！！？？相良さんが来てたのか！？』

「おう。」

『なんで相良さんのような人が1年の教室にようがあるんだよ！！』

「なんか人探し手伝えって。」

うおおおおお！なんで俺姉ちゃんと一緒に家でなかったんだー！！
いや会えてたとしても俺なんか…まだまだ弱いし…でも会いてぇ…！いやでも………いや会いてぇ！

「ちゃんと今はいねぇけど、1年仕切ってるのは赤坂Aだって言っといたぜ。」

『あっ…ありがとう…じゃねぇよ！！複雑…！』

智司さんを差し置いて俺が仕切ってるなんて…！1年を束ねたら智司さんに1本化するつもりなんすよ…！智司さん…！
うわーーー！智司さーーん！！

「照れてんじゃん。」

『うるせぇ！いいから相良さんの伝言教えろや！』

「金髪の石橋と吉村っていう女装趣味の男子を探して見つけたら連れて来いってよ。」

『なんそれ…怖。女装趣味って…なんでそんなやつ探してんの？』

「さぁ…なんでも噂によるとOBに探せって言われてて探さねぇとやべぇんだって。」

『OBっていうと…』

「まぁ、ヤクザだな。」

『ヤーさんかよ〜〜。』

めんどくさいやつじゃ〜ん。

「全然見つかんなくて結構焦ってるぽいぜ？」

『ふーん…。じゃあ俺が見つけたら…』

よし、石橋と吉村は俺が見つけてやる！
心配だから帰ろうと思ってたけど、こっちのが大事だろ！
姉ちゃん強いし！その辺の奴には負けねぇだろうし！