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瑞稀とキスをした日、
がりさんと電話をしたあの日から1ヶ月が経った。
巡るめく時間が過ぎて行くのはとても早いもので
あの日から瑞稀とは会うことはおろか、連絡すら取っていない。
がりさんからはたまに写真と安否確認のメッセージが来るくらいだ。
『 んーッ、疲れた。 』
「 お疲れ様。 」
『 愛音さんや、推しに会えずに少年たちの千秋楽の日ですよ。 』
「 悲しいよね、何のための仕事だって感じ。 」
『 配給なさすぎて死.ぬ。 』
「 リアコ拗らせた限界ヲタクには辛い日々だろう。 」
合掌しないでくれ……。
『 とりあえず五騎当千だけは当てたい。 』
「 単独公演なんて配給過多でそれこそ死.ぬだろうに。 」
『 会えないことの方が辛いんだよ。 』
あの日の瑞稀の匂いが忘れられない。
唇に感じた君の温もりも全て残っている。
『 私、瑞稀のオタクで良かった。 』
君のファンだから感じれた感情がいっぱいある。
もう迷わない。
五騎当選したら瑞稀にきちんと自分の気持ちを伝えよう。
どんな結果であっても、
私は瑞稀のことが大好きなのだから。
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作者名:藤井 波留 *゚ | 作成日時:2021年8月26日 23時