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「 遅かったね。 」
『 いやまぁ、色々ありまして。 』
いつものカフェに戻ると、携帯片手にアクスタとケーキを並べてる愛音。
それ私も後でやろ。
…じゃなくて!
『 色々に興味を持ちなさい! 』
「 どうせ警備員に止められたんでしょ? 」
『 え?みてた? 』
「 いや、LIVE終わった後に会場入りたいなんて言ったら迷惑ファン認定されそうだなって。 」
『 ごもっとも…。 』
愛音は必要以上に聞いてこない。
それが彼女の良さでもある。
がりさんのことは、愛音を信用してないとかではなくなんとなく言えない。
がりさんにも迷惑かけたらいけないし。
もし機会があればその時は1番に愛音に言おう。
そんな時に震えたスマホ。
がりさんちゃんと帰れた?
がりさん…。
夢じゃないかと思う。
「 とりあえず今日は帰ろっか。
無事に携帯も見つかったしね。 」
『 そうだね…。
また明日会うしね。 』
「 間違いない。 」と笑う愛音に私も自然と笑えた。
きっとこれはいい夢なんだ。
だってそうじゃなきゃ
がりさん瑞稀くんと3人でご飯行かない?
なんてLIN◯くるはずないんだから。
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作者名:藤井 波留 *゚ | 作成日時:2021年8月26日 23時