俺の担当マネージャー (緑) ２

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収録後、大倉さんを乗せた車が

赤信号につかまり停車していると、


後ろから運転席目掛けて

不機嫌な声が飛んできた。





「おい、この道ちゃうやろ。」





怖くない、怖くない。



そう自分に言い聞かせる。





「次の現場には行きません。」





「は？」





信号が青に変わり再び車を走らせる。





「撮影は中止になりました。」




「そんなん聞いてへんし。」




「さっき連絡がありました。」




「なら、どこ向かってるん？








………………答えろやっ」







怖くない、怖くない、怖くない！





.







「撮影中止って、嘘やろ？」





「……………病院に行ってもらいます。

午後からの診察、一番に診てもらえるように

したので。」





「何、言うてんの？」





「そんな状態で撮影現場に連れて行くわけには

いきません。」





「降ろせ。」




「降ろしません。」




「降ろせやっ」




「降ろしませんっ！」




「マネージャーなら言うこと聞けやっ」






「マネージャーだからっ、

病院に行ってもらいますっ」






.






「………………なんやねん。」






どうやら聞き入れてもらえたようだ。



それにしても、





.





怖かったぁぁ……

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