登坂家の日常。。。9

9-42　〜広臣〜 ページ42

えっ
待った



別に自分を正当化するつもりないよ
女いたのは確かだし



でも楽しく飲んでただけなんだけど



ちょっと密着はしてたけど
俺だってそこまでバカじゃないよ



その女とは間違ってもこの先何もないし



でもおまえだって下の世話とか松濤に憧れてたとかふざけたこと言ってるよな



ってことは…





「あっ分かった分かった
じゃあさ……「物じゃ釣られない」



うっ
バレてた



「じゃーあー なぎ預けて美味いもんでも食いに行くか？」


「仕事じゃん」



そうだった



「分かった。じゃあなぎを一晩預かってもらうようにじいちゃんに頼むから、仕事終わったら2人でどっか泊りに行こ」


「どっかってどこ」


「んー箱根とか？」


「だったら家がいい」



それってどうゆうこと？



「なんで？」


「なんでも」



いまいちこいつの心意が読めない



言い方は素気ないけど
なぎの支度は辞めたよな



「じゃあ実家には帰んない？」


「帰んないでって言えば帰んないでいてあげる

ってかてか
あんたばっかお姉ちゃんと飲んで騒いで楽しんでずるいよ

私はずっとずっと家でなぎと2人でさ
何するにもなぎ気にしないといけなくてさ
そりゃママだから仕方ないけど
それが嫌なわけじゃないけど
でもさ…

あ"ーもう分んない

なんかムカつく、腹立つ、頭くる

う"ー

アホ臣」





こいつ…



これが噂の育児ノイローゼ？



ノイローゼまでいってはなくても
産後うつ？何？



でもそうだよな
子育てって年中無休の、ハードな仕事だもんな






「ごめん……」


「あっまさか、チューはしてないよね？
もしチューしてたら離婚する」


「はい？」



やっぱこいつ
おかしいわ…





「よしっ
仕事行くまでなぎの面倒見てるから、ゆっくり寝ろ
なっ」


「うん…
でも…広臣とがい……い…」





ふっ



結局、そういうことね



分かった



今日は、なぎじぃちゃんちに任せて、2人でのんびりしよ

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