登坂家の日常。。。9

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広臣の冷たく言い放つ声にそこにいる全員の動きが止まった


私はどうすればいい？
隆二くんとたかのりは着替えかな？


なぜかこの2人がいないと不安になる


そして直人さんは腕を組んでミアさんを見つめていて直己さんはかなり険しい顔をして



「うん。臣の言う通りだね
たとえミアがレイの妹だろうと関係ない
遅刻だってもう何回目？
そのたびに臣に言われてんじゃないの？
それでも我慢してたけど、さすがに今日のは俺も呆れた」



そっかレイさんか
ミアさんってレイさんに似てるんだ


ってことは…



「ふんっ……@☆○#%…omi……」



わっ直己さんに向かっていきなり英語で捲し立てだした


ってかこれ逆ギレじゃん
途中オミって言ったのは分かった


それを黙って聞いている直己さん


広臣も何話してるか分かってるはず


昔 直己さんの彼女だったレイさんに英会話を習ってたんだもん


広臣も険しい顔でミアさんをジロっと睨むと



「それはおまえだけの都合な
別に俺はどうしてもなんか頼んでないから

たしかに仕事は早いし腕はあると思う
だから我慢してたし何よりレイさんの妹だからってのがあった
だからって俺だけしかやらねーとか
俺だけだから遅れて来るとかありえない

だから今後一切やってくれなくていい」



やはり冷たい言い方する広臣を見つめるミアさん


こんな話を私が聞いてていいのだろうか？



思わず健ちゃんとエリちゃんを見ると
両手広げて"why？"のポーズをする


私も真似をすると


うわっ
またミアさんに睨まれた



たぶん私も気に入んないんだよね


ってか広臣しかやらないなんて
ミアさんって広臣が好きなの？



でもミアさんって顔はレイさんに似てるけど
性格が全然違う


レイさんってこんな激しくなかったもん


とにかく直己さんのことをいちばんに考えてて
三代目のことをすごく大切にしていて


私もレイさんみたいになりたいって思ったもの


とにかく広臣にも私にも優しい人だった


広臣と長く付き合いたかったらSNSは絶対にやらないことって教えてくれたのもレイさんだった


過去のものも全て消せとも


レイさんはそういうことをたくさん私にアドバイスしてくれた



レイさんと直己さんが別れたって聞いてから随分とたつ


レイさん…なにしてんだろ…





だから広臣の仕事場に来るのは嫌なのに…



こんな時は
なぎ泣け、泣いてくれ



背中のなぎにそう念を送った

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