登坂家の日常。。。9

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ふっふふぅ〜
あたし特製うめっしゅぅ〜



青梅は和歌山県産の新鮮な南高梅を使用して、丁寧に洗って「おいしくなれ〜」って言いながらヘタ取りしたんだから



ここで初めて知ったこと
日本の法律では勝手にお酒を作っちゃいけないらしい



ただ家で飲むために作るお酒は一定の条件を満たしていれば良しらしく



その条件が
アルコール度数20℃以上のお酒であること
酒税が課税済みのものを使うことなんだって



しかも、梅の代わりにブドウを漬けてしまうと法律違反になるとか



それを踏まえて作った梅酒



正直 自分でもどんな味なのか想像もつかないし
美味しいかどうか自信もない



広臣が バカラのコップに半分くらい入れて用意してくれてあった薄茶色の梅酒を持ち



ソファの下に向かい合って正座をして



「A。よく頑張ったな
これから子育て大変だと思うけど
とりあえず なぎを産んでくれてありがと」



思わずグッとくる


私もすべてにおいて広臣に言うべきは



「広臣…広臣がいなかったら頑張れなかったし
広臣の子だから頑張れた
私こそありがとう」



2人して頷いて



「「かんぱい」」



カチンとコップを当てて



お互い目を合わせながら
不味かったらどうしよって思いながら



コップを口に持っていき…



「「ゴクっ」」



「うまっ」
「うまー」



思わず同時に言い合う



「なにこのまろやかさ」


「ねっ。まさかこんな美味しいとは思わなかった」



自分でもびっくりしちゃう



そうなれば一杯じゃ収まるわけないわけで



当然そのまま呑みの体制になるわけで



私は久しぶりのお酒だからー



さぁどうなることやら…

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