登坂家の日常。。。8

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「じゃあ
せーのっ！で言い合おう」



そう言ってニヤついた広臣に私もニヤついて



「いいよ」


「じゃあいくぞ」



「うん」と頷いた私の顔を見る広臣が勢いつけるみたいに構えて



「せーのっ！」





「臣子っ！」





これでもかってデカい声で言ったのは



「えーなんで私だけー」


「だっておまえ絶対ふざけると思ったもん」


「ふっバレたか」



なんて姫のベッド側でやってれば
姫が手足動かしてふにゃふにゃしだした



「やっと起きたー」


「わっ顔くっちゃくちゃ
でも泣かねーな」


「うん」



真っ赤な顔してる猿っ子みたいな我が子を見つめる父母


そのうち
ふーっと動かなくなり



「また寝ちゃった」


「こいつ腹へんないのか？」


「腹へれば泣くよ
ほんとは、時間でおっ ばいやれって言われたけど、無理矢理起こすのかわいそうだよね」


「だな、このまま寝かせとこ」





そのまま姫のベッドのあっちとこっちに手をかけて
2人してかぶりつき状態で寝てる姫を眺めていると


たまにピクっとしたり、顔を真ん中に寄せたみたいになったり



「ずっと見てられるね」


「見てて飽きないな」


「うん、だね
だんだんと赤ちゃんらしくなってきたしね
最初ヤバい子産んじゃったと思ったもん、私」


「俺もやべー猿だって思ったわ」





しばらくそんな事していると


姫はふげふげ泣きだしたけど


まだじっと見てる私



「おーいー
乳やんないのかよ」


「まだ」


「なんで」


「まだお腹から声出して泣いてない」


「えー今からスパルタ？」



それで姫を抱っこしちゃうパパ



「もー甘いんだから」



呆れる私はシカトで
パパは姫の口に「チュッ」とチューするから



「ふんっ私以外にチューなんかするな」


「へっ姫にやきもちですかー」


「べぇつぅにー」



そんな私にも



「チュッ」



チューしてくれて



「やだぁ」



照れたふりしてやれば



「バカか」



つめたーく言われちゃった



ははっ

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