登坂家の日常。。。6

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三十路過ぎの可愛いおじさまたち(失礼)のわちゃわちゃぶりは相変わらず小学生



そのままの雰囲気のまま
もう時間だって慌ててみんな出て行ったけど



広臣だけこっそり私に近寄ってきてー



「ﾁｭー」



チュー顔してきたから



「ﾁｭー」



ってしようとすれば



「はい。臣ももう行きます」


「えー」



ぶーたれる広臣



さっき直己さんに意地悪するから
首根っこ掴まれて



「あ〜A〜」



連れて行かれちゃった



あーあ





みんなああだけど、ライブになるとカッコよくなっちゃうんだよな〜






さて。1人になってテーブルの上の食べ物を物色する



へ〜
ちゃんと何か分かるようになってるじゃん
九州のご当地グルメオンパレードだし
これみんな差入れ？



しかもほんと私の大好きなものばっか



さすが私の旦那
よーく分かってる



少しずつお皿に盛った惣菜系にラップがかけてあるのも広臣がやったのかと思うと



普段そんなことしないから
ちょっとおかしい



まずは小さめのとり天を口に入れる



んー冷たくてもうま〜い



次は…
おっ佐賀牛のコロッケ？
それを一口パクっといけば



「うめー」



手掴みってお行儀悪いけど
誰も見ちゃいなーい



お次は…
いかにも私好みの蒸しプリンを手に取り
瓶の蓋を開けて



スプーンを入れようとした





その時





「えっ撮ってる？」



いきなり聞こえてきた聞き慣れた声



前にあるモニターを見れば
１つはさっきの画面のままのステージ



もう一つのモニターに



「おぅ広臣」



すでに衣装に着替えて
スタンバイOKって感じ？



思わず立ち上がって画面に近づくと



「A〜見えてる？」



手を振ってる



なにこれ
「見えてるよー」なんて手を振り返すけど、そっちには見えてないやね



「今日はこっちの画面だけ見てればいいからな」



言ってる意味が分かんないけど



「うん」



一応 返事しとこ





と…





会場からの歓声が聞こえたとともに
広臣の方のモニターは消え、もうひとつのモニターからは



暗くなった会場と
こちらからも歓声が聞こえてきて





オープニングVCRが始まった





ぶわっと鳥肌が立つ





わ〜
今回はこんな感じなんだ





そのまま立ったまま画面に釘付け状態





あぁぁぁぁー





私もあっちに行きたかったな……





な〜んて





それは贅沢ってもんか

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