登坂家の日常。。。6

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「はいっ泣っかな〜い
ママが泣いてるとお腹の子が心配しますぅ」


「ふっ」



わざと笑わせる言い方をしてくれる


ほんと


やってくれるぜ
旦那様





そんなこんなしていると
向こうの楽屋がガヤガヤとしだして



"コンコン"



ドアをノックする音に



「おーいAちゃーん」



たかのりの声に



「おみー」



これはエリちゃん


思わず広臣と笑い合って


「うるせーな」と広臣がドアを開けると


1番に入ってきたのは



「おーAちゃーん
会いたかったよー」



手を広げた隆二くん



「おー私も会いたかったよー」



でハグし合う



「俺もー」


「おーエリちゃん」



エリちゃんともハグ



「あー俺ともしてよAちゃん」


「はいよ
たかのりー」



なんてやってるけど
かなりめんどくさいことになってる


当然



「じゃあ俺も」


「はい直己さん」



で、直己さんともハグしようとすると



「直己さんはダメーっ」



広臣からストップがかかる



「なんで」


「なんでも」


「えーっなんで俺はダメなの？
おみちゃん」


「直己さん
前にAのほっぺにチューしたから」


「えっそんなことしました？俺」



わざとすっとぼける直己さんに
ガキみたいな広臣が可笑しすぎて


みんな大笑いになる



後から入ってきた健ちゃんも



「Aちゃーん」



近寄ってきて
ハグ？と思ったら


少しかがんで、私のお腹に向かって



「おーい健ちゃんやー
聞こえるかー臣ジュニア」



そんなこと言うから
また爆笑になる



あれっ？
1人足りなくない？



と思えば



「ふっふー
最後は直ちゃんでー」



ニヤニヤの直人さん
へんなリズムつけて言いながら…



「おみぃー」



私ではなく、広臣にギューっと抱きついて



「うわっ
なおてぃんやめろっ
俺はそっちじゃねー」



とか言いながら
嬉しそうやん



ってかあんた臣子やん



ってかあんたの彼氏健ちゃんやん



ってかこの人たち
全員三十路過ぎやん



大丈夫か？

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