登坂家の日常。。。6

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「「「ふーう」」」



やはり
さっきの"愛してるよ"はばっちり聞こえてたわけで



「なにっ
なによみんなして」


「いやー
臣のあの声で"愛してるよ"はやばいって」



その顔やらしいよ真理
まぁ普段言わないからね



「私は羨ましいなーって
ちゃんと口にして言ってもらえて」


「達也くんは言ってくんないの？
それに広臣だってあまり言ってくんないよ
これはレアなケース」


「そうなの？

でも臣くんのAちゃん大好きは誰が見ても分かるから

あっ臣くんに言ってくれた？ゴムちゃん達也にもあげてって」


「あっ忘れた

でもあの様子じゃ必要なさそうよ」


「臣くんはね
達也は分かんないから」


「はぁ…

ほんとあなた
ずいぶんとお変わりになったわね」


「もうね
子供できたら達也はどうでもよくなった

あーどうでもよくはないんだけど
仕事は頑張ってくれてるし
子供の面倒は見てくれるし
家族大事にしてくれてるし

あまりうるさく言うのもかわいそうかなって
ちゃんと帰ってくるんだから」


「へー美佳ちゃん
ますます真理と私に似てきたわ」





そんな既婚者3人を
ポカンと見ている



「凛ー凛ちゃーん」


「あっはいっ」


「どした？」


「あのー
結婚って何ですか？」



あらっ
また難しい質問してきたね


現実的なこと言えば
結婚自体嫌になるかもだし


男の人が嫌になっても困るし


かと言って
夢のあること言ってもね





「凛はどう思う？」


「私は…
うちの両親がずっと別居状態なんです
それは私が小さい頃からで

お父さんは彼女いるし
お母さんもいい人いるみたいだし

だったら離婚すればいいのに
2人とも私のためって言うんです

それ見てきて
最初は好きで結婚したはずなのにって

私は…

本当に好きな人と結婚して
ずっとその人を好きでいたいです」



そっか
現実的な大人の嫌な部分を見てきちゃってたんだ
この子





「そうだね
それが一番よ

その前に凛ちゃんはいいって人いないの？
あのBTSのなんだかちゃんじゃなくて」


「ジミンです
何度言ったら分かるんですか」


「あー防弾チョッキの？」


「ほらー真理さんも分かってない
防弾少年団です

まだAさんのBTSが分かってるだけましです」





キンプリの平野しょうくんは分かるんだけどな


あっでも
広臣の後輩の最近の子たちは、まったく分からないわ


これ完全なるジェネレーションギャップね




「ははっ」



もう笑うしかないわ

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