登坂家の日常。。。6

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熱か…
ハードスケジュールすぎだもん


広臣も私と同じで扁桃腺あるから
高い熱が出ちゃったんじゃないかな


そんな時って心細いんだよね


前にもあった
まだ別々に住んでた時で


女問題勃発した後で
私に連絡できなくて
1人で苦しんでたんだよね


その時は、「その女呼べばよかったじゃん」なんて私が憎まれ口叩いちゃったから、「お母さんが恋しくなった」なんて言われたけど



そんな心配なら店の他の男の子たちにも連絡してみればいいんだけど


緊急事態ならとっくに連絡きてるはずだし


何より
私に心配かけないように連絡してこないんだと思うから


でも普通 上手なやつならわざと元気なふりして電話してくるって


そこが広臣
下手くそだって言うの





思えば
ここ最近の広臣って 寝込んだり具合悪くなるなんて殆どなかった


私ばっか怪我したり病気したりで
私の心配ばっかしてて


今だって妊婦の私に気を遣って


あ…


身体が締まったって感じたのも
私のせいで痩せちゃっただけ？







ちらっと時計を見る


そろそろ行かないとならない時間


かと言って呑気に女子会なんかやる気分じゃない


そんな私に



「A…
今日は行くの辞めよっか」



やはり真理
私の気持ちが分かってる


でもシュラスコ食べたいってあんたが言ったんじゃん


だからシュラスコ食べ放題のお店に
今日はしたんじゃん



「いいよ
3人で行ってきてよ」


「何言ってんの
臣がどんな状況か分からないのに
私たちだけで行けるわけないでしょ」


「そうだよAちゃん
とりあえず臣くんからの連絡待とう」


「そうです
シュラスコは逃げません
また行けばいいんです

真理さん。テーブルチャージだけしかしてませんよね？」


「あっそう」


「じゃあ私 予約の取消しますね」



やけに凛がしっかりしてる
そんな凛が心強い



「ありがと…みんな」








誰からも何も連絡がなく30分程たった


美佳ちゃんと凛は
うちの男の子たちのSNSを見ながら昨日からの行動を検証している


広臣が写ってないのは当然なんだけど
昨日バンコクに着いてから どこに行ったとか何を食べたとか だんだんと分かってくる


今日は寺院とか行ったようで
広臣以外 全員一緒に写っている写真がある



「コーヒーでもいれるか」



真理が立った



その時





"ブーッブーッ"





テーブルの上の私の携帯が鳴りながら光って





"広臣"





の名前が画面に表示された

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