登坂家の日常。。。6

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「きゃーAちゃん久しぶりー」



凛が来て程なくして来た美佳ちゃん
テンション高めに抱きつかれる


私も負けずに



「きゃー美佳ちゃん。いらっしゃい
あらっ王子は？」


「あーうちの母が連れてっちゃった
久しぶりに独身を楽しんでらっしゃいって」


「あら残念
王子に会いたかったのに」



王子とは
もちろん達也くん美佳ちゃんちの長男くんの隆貴(たかき)くん


隆二くんと同じ字の隆は
達也くんパパの名前からいただいたんだって


うちのアイドル"もも"と同じくらいに生まれて
可愛い真っ盛り


女の人大好きで
すぐにチューしてくる
チャラ男は誰に似たのか



相変わらず似たような顔に
洋服の好みも似ている


体型も元に戻ってるし
とても一児のママには見えない


可愛いわ美佳ちゃん
イコール私も可愛いってこと？



「元気そうで安心した

まだお腹は出てこないみたいだけど
Aちゃんも私と一緒で背ばらみかもね」


「背ばらみ？」


「うん。赤ちゃんが背中の方にいるの
私もそうだったから
でも8ヶ月すぎくらいから一気に前にボーンってきた」


「へー
まぁ上がって。
みんな集合してるから」


「はいっ
おじゃましまーす

あっそうだ
臣くんどお？」



靴を脱ぎながら言う美佳ちゃん
どお？って何が？



「広臣 何かした？」


「えっ何も聞いてない？」


「うん…」



ってことは


何も連絡ないの
何かあった？


遊びに夢中なわけじゃなかった？



「臣くん 向こう着いてから具合悪いみたいよ
ずっと寝てるって」


「え…
じゃあ昨日も今日も連絡ないの
寝込んでるから？」


「えっ連絡ないの？
達也が言うには熱出ちゃったって
でもAちゃん薬持たせたでしょ
それ飲んで今日は熱は下がってるって言ってたけど」


「そっか…

あっほらー美佳ちゃんもあっち行こう」



その場で立話になってたから
美佳ちゃんをダイニングの方まで案内をした








急いで広臣に電話をかけてみる


海外にいるから呼び出し音はいつもと違う



その間に美佳ちゃんが真理と凛に広臣のことを説明してくれて



しばらく鳴らしたけど
いっこうに出る気配はなし



「じゃあ」って真理が翔太にかける



けど…



「翔太も出ない」



「じゃあ」って
美佳ちゃんも達也くんにかけてくれたけど



「達也も出ない」





広臣…



大丈夫？



一気に心配で不安になった

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