登坂家の日常。。。

パパとママの資格 〜広臣〜 ページ15

「あのねー
セクシーミオミオったらねー

クリスマスに
オミの部屋でたくさん愛されたんだって
ご丁寧に「これ貰ったの〜」なんて指輪まで見せてくれちゃって

そんなん
ミオミオの言う"オミ"って誰？って話じゃん

うちの旦那の"臣"なら
クリスマス私と一緒だったもん
ガーターベルトでウハウハしてたもん
表参道も行っちゃったもん
クレープまで食べちゃったもんねー

オミの部屋って
別宅でもあんのか？でしょ」



俺と乾杯してから飛ばし過ぎのA
ヘロヘロでこんな話してる





「もう呑み過ぎ
これ以上は呑んじゃだめ」


「は〜い」



俺が言った事にちゃんと返事をして
何すんのかと思えば



ずりずりとケツ動かして
俺の隣にきてべったりと寄っかかってきた



こたつに入ってないから
少しズレて肩抱いてこたつに入れてやると



「んーあったかーい
もーここで寝たーい」



もうふにゃふにゃ




「ねぇ広臣ぃ」


「ん？」


「変な態度してごめんね

こんなだから
神様がまだ私をママにしてくれないんだよね

お兄ちゃまにも「そうだな」って言われちゃった

Aもまだまだだなって

だから、子供が出来ないのは私のせいなの」



そっか
そんな話だったんだ



「だな
Aはまだまだだな

だからいつも言ってんだろ
俺のことだけ信じてろって

今までだってそうだったじゃん
知らない親戚や友達は増えてるわ
元カノだなりきり彼女だって沢山いるんだから

それいちいち間に受けんなよ

俺のこと駆け引きなく無条件で愛してくれてるのはAだけなんだから

俺だって同じ無条件で愛してるのはAだけ
登坂Aだけなんだから」


「うん」



小さく頷くA
Aが登坂Aって言われると弱いのは分かってる



でもこの世界中に登坂AはAだけで
俺の嫁はAだけだから



何も心配すんな



子供だってそのうち神様が授けてくれるよ



その時が来たら
パパとママになる資格が出来たって
神様に認められたって事だから



それには2人仲良くいなきゃ駄目なの



いい加減分かれよ

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