旦那様は登坂広臣 2

さすが俺の嫁 ページ36

〜広臣〜





「お父さん、じぃじ、ばぁば
今からあなたたちの大事な大事なAを喰います

でも、これはあくまでもあなたたちの子孫を残すための大事な儀式です

どうか目を瞑って見ないでいてください

よろしくお願いいたします」


「いたします」



最初から酔って潰れる計画だったのな
和室まで抱っこしてA連れてくりゃあ
すでに布団敷いてある


2人してその布団の上に正座をして
頭上にいるA一族の皆々様の遺影に向かって
頭を下げる



やはりそこは俺の嫁
寂しくて甘えてきたAが可愛くて、俺がやりたくなっちゃったんだけど


Aも寂しかったはずなのに
ちょっと頭撫でて甘いキスしてやれば、すっかりその気だもんな


もう笑うしかないよ




ただよーく考える


この前は、翔太たちがここに寝てたから
リビングでやってる声は聞こえちゃうと思って、細心の注意を払ったけど


今日は
脩たちは2階だし、お母さんの部屋も玄関入ってすぐで離れてる


ってことは…



なんて…
こんなのむかーし彼女を家に連れてきて
家族気にしながらやった時と同じじゃん


それで使用済みのゴムをどう処理しようか悩んだり


以外とねーちゃんが鋭いから、何やってもバレてたけど


そんなねーちゃんには「子供だけは作んなよ」なんて言われてたような


それが、Aと付き合ってから
早く子供作れに変わって、デビューしてからは、もし出来たら、自分がAも子供も面倒見るからなんて言ってくれて



入籍して、1番喜んでくれたのは
実はねーちゃんっていうね


Aもねーちゃんとは連絡取り合ったりしてるみたいだし


俺の知らないところで2人で飯行ってたり、俺は行かないのに、俺の実家にもちょいちょい顔出してくれてるみたいだし


そこはすっげー有り難く思ってる





さて…
すっかりやる気満々だったはずなのに


布団に横になって
でけぇ口開けてアクビしちゃってるよ
この嫁


しかも毎日2組布団敷いて
最初は別々で「おやすみ」言うのに


いつの間にかAは俺の布団に入ってきて
朝起きると狭い布団に横向きで重なって寝てんの


しかも
いつも通りの俺が後ろからAの胸掴んでな





もう今にも目が閉じそうなA



「やっぱもう寝るか」


「え…寝ちゃうの」


「だって眠いだろ」


「眠いけど…」



なんだかな
そんな俺のマツタケ好きかよ


ったく
なんでこんなえっちな女になっちゃったんだか



やはり



さすが俺の嫁か…

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