旦那様は登坂広臣 2

はーぁ ページ27

「そうでしたか
それは大変失礼致しました

では…
少々お待ちくださいませ」



少し固まっていたリサだけど
広臣にそう言うと
私を見る事なくそのままいなくなった


当然



臣「何だあの女

A、あいつに何かしたろ」


「え…

あーあの子だよ
高校の時、大人しい子いじめてたから、「やめなよ」言って突き飛ばされて取っ組み合いになったの」


真「あーあー
Aがボコしちゃったボス女？」


「ボコしちゃないけど…」


翔「でも、どう見てもAよりあっちのがパワーありそうじゃん」


「うん、力はヤバかった
上に乗っかられて負けそうだったもん」


臣「でも勝ったんだろ」


「もちろん
最後泣かせた

そのせいで、私だけ停学にはならなかったけど
謹慎で1週間生徒指導室登校で授業受けらんなかった


ってか
もうやめよ

何かごめん
嫌な気分にさせて


まぁあの子とはいろいろとあったんだけど
ああまでなるには、私にも何かしら原因があったんだろうから

だからみんな忘れて」



そう笑って見せた



けど…



それからリサは全然姿を見せない


せっかく地ビールを飲んでても
ちっとも美味くない



「はーぁ」



出るのはため息


そんな私に脩親子は、隣り合わせのテーブルなのに他人のふりで


広臣は相変わらずももにちょっかい出してる


向かいに座っている真理と目が合うと



真「なにそのため息」


「うん…
私もさ、誰かれみんなから好かれようなんか思ってないけど、あそこまで嫌われてるんだって思ったらね

あれさ、私の場合あんな事言われたって、広臣とは何も問題ないからいいけど、普通に考えたら別れる原因にだってなり兼ねないんだよ

あの子それ狙ってたんだろうし」


真「そっか
でもあんた暴れなかっただけ偉いじゃん

昔のあんたじゃ「表出ろ」くらい言ったでしょ」


「やだ、真理じゃあるまいし、そこまでは言わないよ、でも言い返しはしたと思う」


真「だよね

それだけ大人になったって事か
で、あの女は成長してないんだよ


あー分かった
あの女、もしかして臣のファンだったり？」


「それ私も思った
そう思うと納得するし」



真理とそんな話してれば、翔太は黙って聞いてくれてる


隣の広臣に目をやると



臣「あ？
俺のファン？
だとしたら本人目の前にあんな言い方しねーだろ

あれじゃビッチなAに引っ掛かったバカな芸能人って言われてるようなもんじゃん」



確かに
うまいこと言うね
って感心してる場合じゃないか

意地っ張りの後悔→←会いたくなかった女

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