旦那様は登坂広臣 2

キャサリン ページ3

「お客様
色白いですよね
綺麗な素肌だわ
でも最近お焼きにならないのはなぜなの？」



右手で首から下にスポンジを滑らせ
左手は肩から胸に向かって指ですーっと撫でながら


本当にきめ細かくて、私とタメ張りなくらい白くて私より綺麗な肌を誉めながら
最近不思議に思っていた事を聞くと


一瞬ゾクゾクっと身体を震わせる広臣



「実は、妻が黒くてワイルドな男よりも
白くて綺麗な男の方が好きなもので」



ん？
よくそれ知ってんな
と思いつつ



「あらっ奥様いらっしゃるのにこんなところに来るなんて、いけない旦那様」


「ですよねー」



もう完璧
風俗店の客と嬢
源氏名は"キャサリン"にでもしとくか



「でも奥様の好みに合わせるなんて
随分とお優しいんですね」


「でしょ」



可愛く言ったくせに顎あげてドヤ顔する広臣


ただね
ファンにしたら色黒マッチョの方がいいと思うけどね


私好みにしてくれてるなんて
嬉しいよ





腕を持って肩から脇から手先まで洗って
腹から下にいこうとすると目に入る



「お客様のお腹から股間にかけての筋肉のこのラインいいですよね

私、あなたのここ好きなんですよ
これ何靭帯って言うんでしたっけ？

私のお友達は"どスケベライン"って言ってますけど
その旦那様のここも凄いんですって」


「なに、真理とおまえってそんな話してんの？」


「うん
あっ…はい…

私たち自分の旦那様の筋肉自慢してますから
だから翔太に負けないようにお願いしますね」


「それは大丈夫
ぜってー負けないから

ってかその設定いいから
もうだりぃ」


「うんっ」



それ私も思ってた



けど…



最後までやり遂げたい私はまだキャサリンになりきって








「最後にこのマツタケちゃん綺麗にしましょうか」



わざとスルーしてたけど
嫌でも主張してくるマツタケちゃん


だって
最初はだらんとしてたのに
どんどん元気になってきてるんだもん






広臣の脚の間にひざまずき
スポンジにボディソープを足してクシュクシュとして大量の泡を作りながら


唇の両端をきゅっと上に上げてニヤリとすると


広臣も口角を上げてニヤリとしてくる



あなたもこれ待ってたんでしょ

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