旦那様は登坂広臣 2

てっちゃん ページ12

メンディーですっかり落ち込んじゃった臣パパの為に、今日の夕飯は臣パパ大好物のカレーにしてあげることに


脩と有紗は店からまだ上がらないから、広臣がももの面倒を見てくれている間に私は夕飯の支度を始めると



キッチンから見えるリビングのテレビの前で
仲良く座り込んでEテレ観てるんだけど


2人とも真剣なの


それで、テレビにだんだんと近づいていくももを広臣が元の場所に戻す


近づくと戻すって同じ事繰り返してて笑っちゃう


近い将来、わが子でこんな光景が見れたら楽しいんだろうな





食欲そそりそうなカレーの匂いが漂い
そろそろ全員揃うかって思ったその時



もも「臣パパもー」


臣「えー」



2人の会話にふと見れば


立ち上がったももに腕を引っ張られてる広臣


テレビの画面には
ÜSAさんTETSUYAさんが緑のジャージで体操してて
それを一緒にやれって事ね


広臣は立つ気はなさそうだけど
やる気はあるのか？



んな事より私は


久しぶりの
しなやかに体操する身体の動きと
色が白くて甘ーい綺麗な顔を見て



「きゃーてっちゃん♡」



テレビの前まで思わず走り
画面にかぶりつくと



臣「てっちゃん？」



冷たい低い声が背後からする


やばっ
無意識にやってしまった


今まで隠してたのに


だって言えなかったんだもん
昔のあんた、ヤキモチ半端なかったから


それこそ今だって
最強様隠しちゃうし



そーっと振り向くと
目を吊り上げてまるで般若な顔して



臣「テレビをそんな近くで見んな
ももに示しつかない

それにてっちゃんって何？
まさかテツヤさん好きだとか？」



そうなるわな
バレちゃ仕方ない



「昔、好きだったの」


臣「何だそれ
そんなの聞いてねーし」



そうさ
そうだけど
言わなきゃいけない法律ないし


こえーよその顔


このままグチグチ言われるのも面倒だしうざいから


テレビ見ながら



「もも〜
めちゃくちゃダンスだってー
踊れ〜」



そう言って
ももとちょーめちゃくちゃに踊りはじめると



「はーぁ」



ため息聞こえたよ
しゃーねー



「もも〜
臣パパにチューしちゃえー」


もも「しちゃえー」



にっこにこのももと
広臣のほっぺに両側からチューしてあげると



「ん〜もも〜」



デレッデレにももだけ呼んで
ももだけ抱きしめるから



「ふんっ
広臣なんかもう遊んであげないからねー
もーだーいっきらい」



ももの真似して言うと



「ねね、めっ！
臣パパに"ごめんしゃい"しなしゃい」



あ〜あ
ももに怒られちゃった

ウェーウェーウェー？→←めんでぃ

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