登坂さん家（ち）

私の広臣と臣 ページ33

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「はー♡臣」





やばい
カッコよすぎる…臣





「ふーん」





ちゃんと聴いてると『東京』っていいね





「もー」





なんなの
このビジュアルに唄い方に
とにかく この声がいい





「臣…♡」





もう
うっとりしちゃう





「はー♡」





止まらない
♡いっぱいのため息








その臣は…






いやこの家にいるのは ただの登坂広臣なんだな



この爆イケ臣くんとはちょい違うんだな



そこが、、、残念





そんなダーリン広臣は何をしてんだろ



別に、朝から晩まで一緒にいるんだからさ
別に、同じ家ん中にいるんだからさ



とは思うけど
なーんかつまんなーい



だったら様子見に行けばいいじゃん



でも
お酒呑まないってことは仕事してんだろうし



だったら余計
集中してんのを邪魔してもだし



それこそ
嫌な顔されるだけだし





「はー
早く部屋から出てこないかなー」





なんとなーく呟いちゃう…





「俺ならいますけど」


「へ？」





出た。得意の気配消し
でもいつから居た？





「なに？そんな俺かっこよい？」


「別に」





だからー
なぜそんな言い方しかできない



「うん」って素直に言えばいいのに





「この臣とあんたとは違うから」


「ふんっそうですか」





当たり前で不機嫌になる
こんな時だからこそ仲良くいなきゃなのに





「はー」





ほんと
あたしってばっかだー








いや
これじゃいけない








「そんなことよりさ
お腹減らない？」


「減った」


「だよね
じゃあ作って」


「えーなんで俺なんだよ」


「たまにはいいじゃん
もーお腹減って死にそう」


「死ねばいいじゃん」


「へーいんだ？」


「男に二言はない」





そんなカッコつけたって、臣くんにはなれねーよ





「ふんっ
コロナでぶのくそ臣。おまえが死んでしまえ」


「あ"ぁー」








結局 私が夜食を作るんだから





あ…





だから広臣がコロナでぶになってんだ



こんな毎日 夜中に呑んで食ってってしてたら



でぶの勢いは止まらなくなる



これ通常に戻った時に
コロナでぶ状態のままだったら



やばーい



臣くんに戻れなくなる







いや。いいや
こうして健康でいられるんだもん



このままでも



でもそれは



私の広臣だから…ね！！！





臣くんは…





知ーらねー

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