登坂さん家（ち）

甘えた臣くん ページ28

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今日も朝から家族でかくれんぼに鬼ごっこにって、家の中にバルコニーに走り回り



なぎを飽きさせないために、夫婦2人でいろいろと考え悩むおうち時間





最初は
今まで忙しい広臣だったから、身体を休ませるのにちょうどいいじゃんなんて思ってたけど



さすがにね



だってなぎと2人なら朝と昼ご飯なんか簡単に済ませられるのに、広臣いたらそうもいかないから



なかなかめんどいんだな。これが






テレビを付ければ不安になるような話ばかり
でも情報は知っとかなきゃだから見ざるおえない



ほんと…どうなっちゃうんだろ









1日を長く感じ、今日は広臣となぎ2人で先にお風呂に入ってもらった



私はなぎを寝かせ、広臣が自室に籠ったのを確認してから



1人でゆったりと湯舟に浸かり



いつまでこんな状況が続くんだろう
そんな事を考えると





「はーぁ」





自然と出るため息



広臣やなぎの前ではそんな姿見せられないから
元気な臣嫁、ママでいなきゃだから









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お風呂から上がるとしーんと静かな家ん中に少し不安になってなぎを見にいく



すやすやと眠るその寝顔に安心して 笑顔になれる



寝てる時は天使なのに、、、ね









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しばらくして自分の部屋から出てきた広臣
ソファに寝転んでた私が起き上がると





「ふー」





小さく呟いて
隣にどっかと雪崩れるように座ってくる



そのまま身体を預けてくるけど



その分厚い身体が重いんだよ



でも…



元気ないね



甘えた臣くんになってるね



こんな時は
甘やかせてあげなきゃだから



広臣の肩を抱いて、腕のところをゆっくりぽーんぽーんとしてあげると



いつもは俺様臣様で威張りくさってるのに子供みたいになっちゃう








しばらくそうしてると





「なんかさ」





広臣が急に口をききだす





「うん」


「無性に歌が唄いてーって思って」


「そっか」





だよね



ライブは延期になっちゃうし
スタジオだって行けない



大好きな仕事ができないんだもんね





こんな弱々しい姿を見ると心配になるけど
こんな姿 私にだから見せられるんだよね



だから思いっきり甘えていいよ





結婚して夫になり、なぎが生まれて父になり
一家の長として私となぎのために頑張ってるんだもん





これで広臣が癒されればいいけど、、、な

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