俺たちのマネージャーは謎が多い【ハイキュー×暗殺教室】

38日目 ページ41

「あれ？Aちゃんいなくない？」

及川先輩の声だ、

「席にご案内します。」

磯貝が先輩達を案内する。

ドアを背にして座っているので先輩たちは私に気が付いていないのだろう。

ここはギリギリまで振り向かないでいよう。

足音が横で止まる。

今！

「こんにちは、びっくりしましたか？」

案の定ぽかんとする4人。

磯貝は何事もなかったかのようにお皿を下げてくれた。

「ありがとうございます、

先輩達は座らないんですか？」

私が話しかけたことでやっと我に返ったらしく、それぞれ席につく。

座席は以下の通り

　私 花巻 松川
及川 岩泉 空席

はたから見たら逆ハーレムってやつかな。

「Aちゃんだよね？髪、どうしたの？」

私がメニューを渡すと及川先輩がそう聞いた。

「黒染めを落としました。

というか、なんで及川先輩と岩泉先輩がいるんですか？」

「午前中は松と買い物行ってたんだけど、及川に見つかって、」

隣の花巻先輩が申し訳なさそうに言う。

「そうだったんですか、」

先輩達はそれぞれお昼ご飯をオーダーする。

やっぱり、注文を取るのは磯貝なわけで、紅茶のおかわりをサービスしてくれるあたりイケメンだ。

「A、護衛の人たちはいないんだな、」

料理を持ってきた磯貝が私にだけ聞こえるように話しかける。

「隠れてもらってるの、街中でごつい人たち連れてたら目立つじゃん？

それに、今は烏間Aだから！」

磯貝と私がこそこそ話しているのが気に食わないのか及川先輩がわざとらしく咳払いをする。

「Aちゃんはアルバイト君みたいなのがタイプなの？」

「「え？」」

磯貝と顔を見合わせ、同時に笑いだす。

「磯貝が？確かにイケメンだけど、」

「Aはそういうのないよな、」

先輩達は頭の上に疑問符を浮かべている。

「じゃ、俺は戻るな、」

磯貝め、逃げたな。

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