俺らが紫耀を守るから35

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高橋side

高「ねぇ、しょお知らない？」

永「またおらんの？トイレとかちゃうん？」

高「見たんだけどなぁ」



最近気がついたら紫耀がいなくなっている事が多い。

それはだいたい撮影前とか収録本番前とか。



神「なぁ、玄樹知らない？」

高「えっ、玄樹くんもいないの？」

神「そうなんだよ」

永「一緒にトイレちゃう？」

高「だーかーらー！トイレはもう見たんだってば！」

岸「なぁー、玄樹知らねー？」

神「…岸くん、今の一連聞いてなかったの？」

岸「え？」



岸くんのことは置いといて、２人していないなんて。


あれ、そういえば…



高「最近しょおがいなくなる時って、玄樹くんもいないよね？」

永「そういえば…そうかも…」

神「どういうことだろ」



気がつかなかったけど、そういえばそうだよね。



永「まぁまだ本番まで時間あるし、戻ってくるん待ってみよーや」

神「そうだね。トイレとかコンビニ行ってるだけなのかもしれないし」

岸「今日は新曲披露だもんな！緊張するわー！」

高「岸くんうるさいっ」



今日は新曲を初披露する日。
しかも生放送。

みんなくつろぎながらも内心緊張してる。
頑張らなきゃ！



今はとりあえず２人が戻ってくるのを待つことにした。







平野side

平「はぁ…はぁっ…けほっ…」

岩「少し落ち着いた？」

平「…うん」



本番の時間が迫るに連れ、心臓がバクバクして息が苦しくなった。

このままじゃみんなにバレてしまう。

そう思って楽屋を飛び出し、非常階段でうずくまっていると、いつの間にか玄樹がいて背中をさすってくれていた。



平「…ごめっ…」

岩「大丈夫。生放送だもんね。緊張しないわけないもん。俺もしてるし、岸くんなんてやばそうだったよ笑」

平「…だよな」



最近は本番前は毎回苦しくなって、前まではトイレにこもって一人で耐えたりしてたけど、玄樹が来てくれるようになって心がだいぶ軽くなった。
発作が治るのも早くなった。

発作が続くと結構体力奪われて本番キツくなっちゃうから。



平「そろそろ…戻らないと…」

岩「そうだね。無理しなくていいから動けるようになったら戻ろう」



少しの間背中をさすってもらって、かなり落ち着いたから一緒に楽屋へ戻った。



高「あっ戻ってきた！」

岸「どこ行ってたんだよー。みんなで探したんだからな」

平「あっ…トイレに。ごめん」

岩「ごめんね」

永「まぁ本番まだやしええけどさ」



なんとかバレずに済んだみたい。

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