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松本side
松「紫耀、少し離れようか?」
平「んぅ……やぁだ…」
松「嫌かー」
寝っ転がったままひたすら俺の腰に抱きついている紫耀は、離れようとしても全く離れてくれない。
熱で体温が高いからちょっと暑いし、紫耀には早く休んで欲しいんだけど。
松「ほら、早く寝ないと」
平「んー、やぁっ」
松「あーもう、ちょっとー」
だめだ。
さらに力が強くなった。
高熱でなんでこんなに力が出るんだろう。
松「あの手か……。はい、ねんねんころりー…」
平「…」
始めはムスッとしていた紫耀だったけど、やっぱり眠気を我慢していたみたいで、だんだんと瞼が落ちてきて、そのうち抱きしめていた腕がパタンと下に落ちた。
平「スー…スー…」
松「寝てくれたか」
今のうちにリビングに移動。
やることを済ませて、また部屋に戻ってきた。
うん、起きずに眠れてるな。
松「ふぁぁ…」
俺も朝から仕事行って、そのあと友達とご飯行ってで少し疲れた。
紫耀が寝ているうちに寝てしまおう。
松「んー…」
一つ伸びをして、ベッドにもたれたまま目を閉じた。
チュンチュンチュン…
松「ん…」
もう朝じゃん。
寝過ぎた。
あっ、紫耀はっ?!
松「…よかった」
まだベッドでぐっすりと眠っていた。
熱は……まだあるか。
元々が高かったんだし仕方ない。
紫耀はもう少し寝かせておくことにして、俺は朝食。
腹も減ったし。
紫耀も何か食えるかな。
昨日から多分何も食ってないと思うから、少しでも食わせて薬も飲まさないと。
松「よしっ」
朝食後、紫耀の分のお粥を作って部屋に戻った。
平「…んっ、、ゲホッゴホッ…」
松「おお、大丈夫か?」
サイドテーブルにお粥を置き、寝たまま咳き込んでいる紫耀の背中をさすってやる。
まだ咳があるな。
声を出さないようにって言われたけど、昨夜の甘えた中少し声出しちゃってたし。
本人は熱で覚えてないだろうけど。
松「しんどいなぁ」
平「ゴホッゴホッ、、ハァハァッ」
喉が腫れてるらしいから、お粥も飲み込めないかも。
一口でもいいから頑張って食べてもらおう。
平「はぁっ…じゅんく…ゲホゲホッ」
松「喋らなくていいからな。深呼吸して。ゆっくりゆっくり」
平「はぁー…ふぅー…」
何度か深呼吸をしていると、だんだんと咳がおさまってきた。
平「はぁーー…」
松「頑張った頑張った」
また熱あがっちゃったよ…
全て咳のせいだ。
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晴はる(プロフ) - メイメイさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるよう頑張っていくので、お時間あるときに読んでやってくださいね(*^o^*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 子供たちもでかいので。自分達でご飯作ったり、バイトしたりしてます。だからお話も何回も見れちゃう時間があるんです。晴はるさんの小説毎回楽しみ( =^ω^) (2022年9月3日 23時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» 4人はすごい!!大変ですね!運動会は思いつかなかったです( ´ ▽ ` )秋だしそれもいいかもですねっ!ご提案ありがとうございます(*≧∀≦*) (2022年9月3日 23時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 4人の子のマミーです。もし新たにちびっ子しょおくん書いていただけるなら運動会バージョンよんでみたい。 (2022年9月3日 22時) (レス) id: cb525dcc9e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - メイメイさん» メイメイさんコメントありがとうございます(*^▽^*)メイメイさんはお母さまなんですね!ちびっこたちの話は思いつきで毎回書いてるんですけど癒されていただけてよかったです(*^^*)またお話余ったりしたら書いてみようと思います! (2022年9月3日 17時) (レス) @page11 id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2021年9月15日 21時