俺らが紫耀を守るから34

8 ページ19

永瀬side

永「優太行くで」

岸「おっ、おう！」



仕事を終え、次の仕事まで少し時間がある。
その間に紫耀を迎えに行く！


俺らに与えられた時間は２時間。

うん、余裕や。



永「はぁはぁっ！優太走れって！」

岸「ちょっ……れん待ってよ…！…食ったばっかでダッシュはやべえって…！」

永「はぁっ、はぁっ…」



後ろで何か叫んでる優太は放っておいて、とにかく車までダッシュする。



永「お疲れ様です！」

マ「あっ、お疲れ様です。早いですね」

永「Bスタまで行ってください！」

マ「へっ？Bスタ？…この後はAスタで撮影…」

永「Bスタにお願いします！」

マ「わっ、わかりました…」



今日はいつものマネさんがおらんから新人のマネさんが迎えに来てくれてる。

マネさんには申し訳ないけど、とにかく今はBスタに行かなあかん。



永「出てください！」

マ「あっ、でも…まだ岸さんが…笑」

永「は？」

岸「はぁっ…はぁぁーー……もう無理っ…」

永「優太おっそいわ！」

岸「たく、れんはしょうの事になると…」



トロトロしてる優太に少し苛つきながらも車が発進し、案外道が空いてて早めにBスタに着くことができた。



永「行くで！」

岸「へいへい」



車を飛び降り、電話で言われた楽屋をダッシュで探す。



永「どこやっ……あった！」



ガチャ

永「遅くなりました！」

長「お疲れ様です！」

大「あっ廉くん！！」

永「おーー流星ーーっ！」



久々に会った流星に嬉しくなってとりあえずハグ。

この感じなんか懐かしい…



岸「おつかれっす。しょうはどんな感じっすか？」

永「あっそうやった」



ソファに近寄り覗き込むと、真っ青な顔の紫耀がぐったりしながら眠っていた。



永「…思った以上やわ」

岸「いや、、まじでやべぇなこれは」



貧血とは聞いてたけどここまでとは思ってなかった。

顔の前にしゃがんでそっと頬に触れると、ゆっくりと瞼が開いた。



平「……れん？」

永「しょお、また無理しちゃった？」

平「……ごめん……れん達、、忙しいのに…」

永「え？」



顔を歪めて謝ってくる。

なに？どういうことや？



大「廉くん、ちょっといいですか？」

永「ん？」



流星と長尾に部屋の隅に連れて行かれ、優太と一緒に話を聞いた。



大「有岡くんが聞いたみたいなんです」

永「聞いたって、何を？」

大「…紫耀くん、昨日から何も食べてなかったみたいで…」

永「…はっ？」



それは予想外な内容やった。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す