俺らが紫耀を守るから32

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平野side

平「おえっ…」



なんだか気持ち悪い。

貧血かもしれない。
かなりの量の血が出てしまってたからな。

俺昔から貧血持ちで、採血とかも２回とかやると貧血を起こしたりしてたんだ。



平「…っは…っは…すみませっ…」

看「大丈夫ですよ。まだ気持ち悪いですか？」

平「大丈夫…です…」

医「平野さん、傷口を縫合しましょう」

平「…え？…ほう…ごう…？」



縫合って…なに？



医「傷がひどいので縫わなければなりません。麻酔しますね」

平「えっ、、ちょ！…」



ちょっと怖いって！
縫うって無理無理！

拒否する間もなく、みるみるうちに準備が始まって、先生に麻酔をうたれた。




…眠い。



医「すぐすみますからねー」

平「……は、、い…」



うとうとして気づけば眠りに落ちていた。





永瀬side

岸「おせぇな。大丈夫かな」

高「しょお、吐き気は治ったのかな…」

岩「治ってるといいけどね…」



外で待っている間も部屋の中が気になって仕方ない。

あいつ大丈夫かな。

かなりキツそうやった。


まだ関ジュやった頃、誤って手を切った紫耀が貧血を起こしたことがあった。

その時に迎えにやってきた紫耀ママから聞いたんや。
紫耀は人よりも血が少なくて貧血になりやすいって。


だから俺自身、紫耀には怪我させないように気をつけてた。
でもまさか、、海人を助けに入って怪我するなんて。



看「お待たせしました。入って結構ですよ」

神「はい！」



看護師さんが呼びにきてみんなで部屋に入った。



平「…スー…スー…」

岩「しょお寝てる…」



さっきまで気持ち悪そうにしていたのが嘘のように穏やかな顔で眠っていた。



医「お待たせしました。今は麻酔で眠っています。傷口は縫合しましたのでご安心ください。しばらく休めば落ち着くでしょう」

岸「ありがとうございました」

岩「しょお、針とか苦手なのに、、頑張ったね」

神「ああ、ほんとに」

永「しょお、ほんまよかった」



眠っている紫耀を見てホッとした。
頑張ったな、紫耀。



医「今日は入院されたほうがいいかもしれませんね」

岸「じゃあ俺手続きしてくるよ」

神「俺も行く」



入院の手続きを２人に任せて俺らはそばについていた。



岩「顔白いね」

永「貧血起こしとったからな」

高「俺のせいで…しょお、、ごめんなさい」

永「海人…お前のせいやないからな」



責任を感じてるんやろう。
海人の手をそっと握った。


早く目覚ましてな、紫耀。

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