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永瀬side
永「先生頼みます」
医「わかりました」
神の腕の中でぐったりする紫耀は完全に意識がない。
振付師さんが呼んできてくれた医務室の先生は、聴診器を耳につけ、紫耀の服をまくってお腹の音を聞いてる。
医「少し鼓動が早いですね。脱水かもしれません。熱も高いし、点滴したほうがいいですね」
神「さっき気を失ったままずっとこの状態でっ…大丈夫なんですよね?」
医「大丈夫です。高熱のせいで意識がはっきりしてないせいでしょうから、とりあえず医務室に運びましょう」
神「わかりました」
よかった。
いや、よくはないんやけど、高熱だけが原因ならよかった。
振「平野ごめんな。俺が、無理させたせいで…」
永「先生、先生のせいじゃありません。こいつは昔からそうなんです。体調悪くても言わずに隠すし、いつも無理して結局倒れる。その繰り返しなんです」
振「でも俺がちゃんと気づいて休ませてれば」
永「それは俺らもです。俺らが一番しょおのことよくわかってるはずやのに、様子がおかしいことは気づいてたのに何もしやんかった。俺らが悪いんです」
神「…だよな」
俺はずっと紫耀のことを見てきた。
一番近くで見てきたはずやのに、何してたんやほんま。
医「とりあえず医務室へ!」
神「あっ、、じゃあ俺背負うよ!」
永「頼むわ」
神の背中に紫耀を乗せ、俺と振付師さんで落ちないように、両側から背中を抑えて支えた。
体熱い。
相当な高熱や。
それに最後、気を失う前、過呼吸みたいになっとったし、咳で誘発されて戻してしまって。
相当しんどかったはずやのに。
ほんまに、アホ。
医「そこのベッドに寝かせてください」
神「はい」
医務室に到着すると、マネージャーさんに連絡しておくからと振付師さんは出て行った。
先生にも自分を責めさせて、申し訳ないことした。
体も汗だくやから、とりあえずボタンを外して借りたタオルで汗を拭ってやる。
医「熱測ってみましょう」
永「わかりました」
体温計を受け取って、脇に挟み込んだ。
未だに「はぁはぁ」苦しそうやし、胸の上下も早くてみてるだけで俺まで苦しくなる。
神も同じみたいで、顔を歪ませて顔を逸らした。
ピピピッ
永「……さんじゅう、、くど…」
神「…まじか」
こんなに高いとは。
そんなんでよーダンスやってたで。
医「んー、熱高いね。点滴つなげますね」
先生がかちゃかちゃと準備する様子を、俺らはただ無言で眺めていた。
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晴はる(プロフ) - はなさん» はなさん!いつもお読みいただきありがとうございます(^ ^)そしてリクエストありがとうございます!松本潤くんとの絡みですね♪私もこのコンビ好きです(*^^*)お話考えてみます! (2021年3月7日 19時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はな - いつも楽しくよんでいます。紫耀くんが甘えたになって、嵐の松本潤くんと長期期間一緒に過ごすというお話が読みたいです。難しいかもしれないけれど、出来ればお願いします! (2021年3月7日 12時) (レス) id: 985622e05e (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントありがとうございます!そう言っていただけてなんか励まされます(^^)私ももう30章なんて信じられないです。読んでくださる皆様のおかげでここまでこられました!どこまで続けられるかわからないですが、できる限り頑張っていきます(*^o^*) (2021年3月7日 9時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» ちびっこ紫耀の話、見ました。今回はしょうかいがメインでしたね。海人くんがお兄ちゃんみたいで可愛い兄弟だなと感じました。次は30章目ですね。このシリーズがもう30までいくなんてって思うと超すごいなって感じます。29章お疲れ様です。30章目も頑張ってください。 (2021年3月7日 2時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - るなさん» るなさん、感想ありがとうございます!かなり長くなってまとまりなくなってしまってすみません!またよかったらリクエストしてくださいね^ ^ (2021年3月1日 5時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2021年1月24日 18時