俺らが紫耀を守るから28

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神宮寺side

神「お願いしまーす」

岸「お願いしますー！」



みんなで元気よくスタジオに入って、隅に並べられた椅子に座った。

雑誌の撮影からだから少し気楽にできるんだよね。
もちろん気を引き締めないといけないんだけど笑

いつも俺ら、バカやってふざけてるところを撮られてるだけなんどけどね笑



永「最初岸さんやろ？」

岸「あっそっか！行ってくる」

高「次俺だよー」



ソロ撮影からで、その後に全員での撮影。
いつもは呼ばれるまで控え室で待ってるんだけど、今日はスタジオの隅で見させてもらってる。

メンバーの表情やポージングを見たりするのは刺激を受けていいんだよね。



平「けほっ」

岩「しょお大丈夫？」

平「うん！全然大丈夫！」

岩「ならよかった！」



紫耀も意外と元気そうで。
昨日まであんなに寝込んでたのに今回は回復が早くてびっくり。
だいたい一週間近く続いたりするんだけどな。



平「あっ、俺控え室にスマホ忘れちゃった。取ってくる」

高「いってらっしゃーい」



そう言って席を立つと、スタジオから出て行った。








平野side

平「はぁっ…ゴホゴホ…」



さっきはああ言ったけど、実は結構きてる。
喉はイガイガするし、顔が熱い。
体もだるくて今すぐ横になりたいくらい。



平「けほっ…はぁ…」

「紫耀？」

平「…え？」



壁に軽く手をつきながら歩いてたら、後ろから聞き覚えのある声がして振り向いた。



横「あっやっぱり！」

平「流星？」

横「久しぶりだな」



そこにいたのは横浜流星。
最近電話はしてたけど会うのは久々。

って言っても毎日のようにイタ電かかってくるんだけど笑
イタ電って言ったら怒られるな。



平「…なんでいるの？」

横「いや、仕事でしょ笑」



そりゃあそうか。



横「…ん？」

平「え？」



ニコニコしてた顔が突然変わり、そのまま俺の顔を覗き込んでくる。



平「え！なにっ？！」

横「ちょっとごめん」

平「えっ、えっ？なになにっ？！」



そして手が近づいてきて、目の前が真っ暗になって…

あっ、俺のおでこ触ってんのか。



横「紫耀、お前さ…」

平「なに？」

横「…熱あるだろ」

平「……はぇっ？！」



メンバーにもバレてないのになんで流星にバレた？



平「はっ…ははっ、何言ってんの？ないってそんなの」

横「いや、普通に熱いって。これ相当高いでしょ」

平「ちっ、違っ…」



バレた瞬間しどろもどろになってしまう。
流星ってするどいんだよ。

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