俺らが紫耀を守るから27

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岸side

紫耀は一晩入院して、幸いにも熱が上がることはなく退院できた。



医「お大事に」

平「ありがとうございました」



みんなで迎えにきたからすごい大人数だけど、まぁいっか笑



神「一晩一人で寂しかったんじゃない？」

平「はっ？んなわけないだろ」

高「またそんなこと言ってー」

平「寂しくなんかねぇわ！」

岩「まぁまぁ」



そんなやりとりを横でそっと見守る。


実はさ、みんなには内緒なんだけど、昨夜…








Pull…Pull…






岸「んー……だれだぁ……はい」

平「…あっ、、えと……きしくん？」

岸「はい…そうで……えっ、しょう？」

平「…あっと、、寝てた…よね。ごめんね」

岸「いやっ、それはいいけど…」



突然紫耀から電話きてさ。



岸「どした？」

平「……あの…」

岸「うん」

平「…やっぱいい」

岸「え？…あっ待て待て！切るなって！…寂しかったからかけてきたんじゃねーの？！」

平「…うん」



最初からそう言えばいいのに。



でもさ、嬉しかったんだよ俺。

他のやつじゃなくて俺にかけてきてくれたことが。
俺を頼ってくれたことが。

恥ずかしいから言わねぇけど。


それから１時間近く電話してたかな。
紫耀の声が眠そうになってきたから俺から切り上げたんだけど、ほんとにたいした話はしてない。
世間話とか、最近どう？とかそんなとこ。


でもこうやってゆっくり話したの久々かも。

こんなんで紫耀が安心できるならいくらでも付き合うよ。








永「寂しかったんやろ。わかってるって」

平「寂しくなんかなかったから！！もう余裕だったわー！」

岸「ぶっ…」

神「岸くんどしたの？」

岸「あっいや、なんでもない」



ごまかしてるごまかしてる笑
あーおもしろ。


あの電話は俺と紫耀だけの秘密。




高「ただいまー」

永「迎えしか行ってへんのに疲れたな」



自宅に到着。
さてと、ゆっくりしよかな。



平「…岸くん」

岸「ん？」

平「ちょっと…」

岸「んえ？」



突然袖を引っ張ってきて、紫耀の部屋へ連れ込まれた。



平「昨日の…」

岸「電話のこと？」

平「だっ！なっ、内緒にして！お願い！」

岸「ふっ、わかってるよ。安心しろって」

平「よかったぁ。あとね、、ありがと」

岸「お、おう」



色々ハラハラしたけど、紫耀が元気になってくれてよかった。




end
ーーーーーー
『高熱(岸くん)』編、完結です。

いろさん、いかがでしたか？

もう２７章終わるー。
移行までお待ちを！

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