俺らが紫耀を守るから27

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神宮寺side

神「おはよ」



あれから少しして嫌がらせはなくなった。

あんなに酷かったのに、なんでかパッタリとなくなったんだ。

向こうも飽きたのか…
とりあえずよかった。



俺らの間にも少しづつ笑顔が増えて、前のような明るさが戻ってきた。



高「おはよー」

永「おっす」

岸「おはよう！」

岩「おはよう」



岸くんへの中傷メールも来てないみたいだし、廉と海人の持ち物もなくなったりしてない。
俺らの衣装も無事。



神「しょう、おはよ」

平「…あっ、…はよ」



嫌がらせがなくなったのはよかった。
よかったんだけど、その頃から紫耀の様子がおかしい。



いつも何かに怯えているような。
反応も鈍いし顔色も悪くていつもと違う。



神「しょう、何かあった？」

平「いや、なにも…」

神「ほんとに？」

平「…うん」

神「嘘ついてない？」

平「…うん」

神「何かあったら言えよ？」

平「…うん」



何かわからないからどうすることもできない。
本人も言ってくれないし。



高「今日美味しいもの食べれるらしいよ！」

岸「おっまじか！楽しみだー！」

岩「また太っちゃうじゃん」



撮影で美味しいものが食べられるとテンションがあがるみんなからは少し離れて座ってる紫耀が気になる。

いつもは一緒になってはしゃいでるのに。



永「しょおも楽しみやんな？」

平「…え？うん、、そうだね」

永「…しょお？」



無理やりな笑顔が痛々しい。
無理して笑ってるのは見ててバレバレなのに。



もっと様子見ていたいけど、あっという間に撮影時間。

俺たちは衣装に着替え、説明を受けてから現場入りした。



ス「おはようございます。ではこちらへ」



何事もなく終わればいいけど。
少し嫌な予感もする。



撮影は順調に進んであっという間に休憩。

残ったお菓子をスタッフさんが楽屋まで持ってきてくださって、しばしのティータイム。



岩「あー美味しいこれ！」

岸「やっべぇなまじ！」

高「…あれ？これ誰の？」



人数分だけあったはずの饅頭。

一つだけ残ってる。



永「俺は食ったで」

神「しょうのじゃない？」



食べてないとしたら確実に紫耀だろう。



平「俺、いいや…。誰か食べていいよ」

高「えっなんで？こんな美味しいのに！」

平「今お腹空いてなくてさ」

永「しょお、やっぱなんか隠してない？」

平「なにも隠してないよ」



頑なに言ってくれないんだな。
ヤバそうになったら無理やりにでも聞き出すしかないか。

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