10 ページ28
神宮寺side
神「れん！岸くん！」
岸「あっじん！！」
岸くんからグループにメッセージがきて、慌てて病院にやってきた。
本当はまだ仕事だったんだけど取材先の方がすごくいい方で、理由は話さなかったのに、いつでも大丈夫ですから行ってくださいって言ってくださって。
神「しょうは！？」
岸 「…まだ出てこねぇんだ」
神「そっか…。えっ、合併症って…大丈夫なんだよね？」
岸「わからない…」
どの程度のものなのかがわからないから怖くてたまらない。
神「れん、大丈夫？」
永「…ぁぁ」
ベンチで岸くんの隣に腰掛ける廉は、いつもより小さく見えて。体も少し震えてる。
神「きっと大丈夫だよ。な？」
永「ちゃうねん…。俺、、寝てて…もっと早く異変に気付いてたらしょおが苦しむことなかったかもしれんのに…」
神「そっか…。でもれんは悪くない。れんがいつまでも自分のこと責めてたらしょうはどう思う？嫌がるんじゃないかな」
永「…そうやな」
紫耀は自分のことで人が苦しむのをひどく嫌う。
だから廉のこんな姿見たくないはずだから。
神「しょうを信じて待ってよう」
永「…ん」
軽く背中をさすって俺も隣に腰掛けた。
正直俺も心臓バクバクで不安でたまらないけど、あいつならきっと大丈夫だって思ってるから。
こんなことでくたばるやつじゃねぇよな。
・
神「遅いね…」
岩「結構立つよね」
あのあとすぐに玄樹と海人もやってきて、５人で外で待ってるんだけど…もう一時間は経ったよな。
岸「なんでこんなにかかってるんだろ…」
神「大丈夫だよ。もう終わるって」
なんとなく落ち着かなくて、岸くんは座ったり立ったり、玄樹と海人は身を寄せ合って病室の前で祈ってる。
廉はずっと俯いたまま。
かく言う俺も落ち着かなくてウロウロしてる。
ガラッ
岩「終わった！」
病室のドアが開いて、俺らは慌てて駆け寄った。
看「お待たせいたしました。中にどうぞ」
神「は、はい」
恐る恐る入ると、ベッドには酸素マスクを曇らせながら眠る紫耀の姿。
医「いやぁ…危なかったですよ。なんとか落ち着きました」
永「しょおっ！」
廉が駆け出したのと同時に俺らもベッドに集まった。
永「しょおっ、ごめんな。よかった…」
やっぱりさ、お前はしぶといよ。
ーーー
ものすごい急成長で赤星をいただきました！
皆様が暖かく見守ってくださるおかげです。
ありがとうございます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっぴー - そろそろ亮チン出してください｡ (2022年3月16日 20時) (
レス) @page44 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントくださりありがとうございます！２８章かー。って感じです笑早かったような長かったような。次の章でも頑張ります！ (2020年12月11日 16時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» もう27章も終わりですね。お疲れ様です。そして27章も赤星獲得おめでとうございます。次の28章目も頑張ってください。 (2020年12月11日 13時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - いろさん» いろさん、感想いただきありがとうございます！そう言っていただけてよかったです(*^^*)なかなか上手く書けなくて、んー…ってなったりもしてたので安心しました。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2020年12月11日 7時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
いろ - こんばんは。リクエストのお話書いていただきありがとうございました！素直になりきれない紫耀くんが可愛くて、それを分かってくれる岸くんとの関係性もとても素敵でした！今後のお話も楽しみにしています。お体に気をつけて頑張ってください。 (2020年12月11日 2時) (レス) id: 28fd143c2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2020年10月23日 16時
