俺らが紫耀を守るから27

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西畑side

海人くんに会ってから数日がたった。


あれから紫耀と会うことがなくて話はできてない。

電話してみたほうがええかな。
でもなぁ…



西「んー…」

平「大吾？」

西「え？…うわぁっ！！」

平「うわっ！！なっなになに？！」

西「なんや紫耀かよ！突然後ろいたらびっくりするやん！」

平「あっごめんごめん」



紫耀のことを考えていたらまさかの本人登場。
ほんまびびった…



西「…」

平「ん？大吾？」



海人くんが言ってた通り。

お前、、相当ひどい顔してんで。



西「紫耀、こっちきて」

平「え？」



無理やり肩をひいて空部屋まで連れてきた。



平「なに？」

西「なにがあったん」

平「え？」

西「悩んでることあるやろ」

平「…ないよ」

西「何年お前とつるんでる思ってんねん。バレバレや」

平「…」



気まずそうに俯いて目を泳がせてる。

確実やん。
ほんま嘘つかれへんなぁ。



西「海人くんも心配しとったで」

平「海人？」

西「この前会った」



紫耀にとって海人くんは弟的存在。
名前を出されたら弱いことは知ってる。



平「…ごめん。言えない…」

西「なんでよ。何かあったんやろ。目の下真っ青にしてどんな嘘つくっていうねん」

平「…」



これだけ聞いても言わへん。



平「…ごめん」

西「えっ、ちょおっ、紫耀って！！」

平「…いっ！！」



立ち去ろうとした紫耀の腕を俺がひいた途端、顔を歪ませ腕を押さえた。



西「…どうしたん？」

平「…」

西「…ちょっと腕見せて」

平「えっ、いやだっ…大吾！」

西「ええから見せろっ！！」



袖を思いっきり捲ると、手首にはっきりと刻まれた跡。



西「お前…これって…」

平「…違うっ…違うからっ…」

西「なにが違うんよ！傷だらけやん！おまっ…切ったんか…？」

平「…ッ…」



一瞬頭の中が真っ白になった。

この傷は明らかにカッターで切った跡。

しばらく腕を掴んだまま呆然と立ち尽くすしか出来んかった。



平「お願いっ…言わないでっ…」

西「なんでやっ…そんな問題ちゃうやろ！なにがあったんよ、ここまでするって…なぁ紫耀！！」

平「ごめっ…」

西「紫耀っ！！」



俺の手を振り払うと、部屋を飛び出しバタバタとかけていった。



西「そんな…そんなうそや…」



あの紫耀がそんな…



俺の知ってる紫耀はそんなことするやつじゃない。
命を大事に思ってるやつやった。

なにがあったんよ。



俺も部屋を飛び出しその後を追いかけた。

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