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永瀬side
永「大丈夫か?」
平「…うん、ごめんね」
永「気にせんでええから。少ししたら撮影戻れそうか?」
平「うん」
しばらく背中をさすってたらだいぶ落ち着いたらしい。
震えも止まったし顔色もよーなった。
よかった。
平「れん、仕事は?」
永「ん、俺?俺今日はオフなんよ。やからずっと家におったよ」
平「そっか……せっかくオフだったのに…」
永「また余計なこと考えてるやろ。ええの。俺が来たくて来たんやから」
平「ありがと。れんしか知らないかられんにしか電話できなくて…。一応我慢しようとしたんだけど…」
永「昔から言うてるやん。我慢はすんなって。一人で耐えようとしなくてええから。しんどい時はちゃんと頼れ。わかった?」
平「うん」
ジュニアの頃から、紫耀はしんどくなったら隠そうとするから俺がそれを見抜くしかなかった。
だからなんかな。
少しの違いでもわかるようになったんは。
それに俺、嬉しかったんやで?
ちゃんと連絡してきてくれたこと。
他のやつじゃなくて俺を頼ってくれたこと。
まぁ本人には言わんけどさ。
コンコン
永「あっはい」
ガチャ
ス「失礼します。平野さんいかがですか?もう少しで出番なんですけど…」
永「しょお、いける?」
平「大丈夫」
永「わかった。大丈夫です。俺もついていきます」
平「えっ、でもれん…」
永「俺がいきたいから行くだけ。ほら、行くで」
紫耀を立ち上がらせて、メイクと着替えをしてる紫耀を近くで観察しとった。
そしたらメイクさん達に「照れるんであまり見ないでください」って言われたけど。
そんなガン見してるつもりなかったんやけどな。
平「おまたせ」
永「俺近くにいるから、なんかあったら俺の方見てみ。少しは落ち着くやろ?」
平「うん、ほんとごめんね」
永「謝らない。ほら、呼んでんで」
なんか新鮮。
役者の紫耀を見たことって意外となくてさ、すごい変な感じする。
紫耀がジュニアに入ってきた頃から知ってるから、役者姿は余計に落ち着かなくてソワソワする。
監「平野くん、ここはもっとこうして…」
平「はい!わかりました」
目の色が変わった。
舞台に立つ時も顔つき変わるからわかるけど、役者スイッチもあるんやなぁ。
まぁそれは俺もそうか。
ス「永瀬さん、よかったらお茶どうぞ」
永「あっすんません。お気になさらず」
スタッフさんも共演者さんもいい方達やし、現場に慣れれば大丈夫そうで少し安心した。
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ゆっぴー - そろそろ亮チン出してください。 (2022年3月16日 20時) (レス) @page44 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントくださりありがとうございます!28章かー。って感じです笑早かったような長かったような。次の章でも頑張ります! (2020年12月11日 16時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» もう27章も終わりですね。お疲れ様です。そして27章も赤星獲得おめでとうございます。次の28章目も頑張ってください。 (2020年12月11日 13時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - いろさん» いろさん、感想いただきありがとうございます!そう言っていただけてよかったです(*^^*)なかなか上手く書けなくて、んー…ってなったりもしてたので安心しました。これからもこの小説をよろしくお願いします! (2020年12月11日 7時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
いろ - こんばんは。リクエストのお話書いていただきありがとうございました!素直になりきれない紫耀くんが可愛くて、それを分かってくれる岸くんとの関係性もとても素敵でした!今後のお話も楽しみにしています。お体に気をつけて頑張ってください。 (2020年12月11日 2時) (レス) id: 28fd143c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2020年10月23日 16時