12 ページ15
大西side
大「紫耀くーん！！紫耀くんどこーっ！」
長「流星くん、あの辺の部屋も覗いてみよ」
大「あっ！そうやね！」
一つずつドアを開けて中を確認していく。
ほとんどが空き部屋で誰もいなかった。
大「紫耀くん…待っててね…」
大ちゃんから詳しく話を聞いたわけじゃないけど、明らかに様子がおかしかったって言ってたし。
僕も心配してたんだ。
海人くんから話を聞いてからずっと。
紫耀くんは関ジュだった頃から優しくて天然で面白くて、たまに子供っぽくて歳の差なんか感じない時もあったりして。
廉くんと一緒にたくさん可愛がってもらったな。
大「紫耀くん…」
なにを一人で抱えているの？
誰にも言えないことなの？
廉くんにも？
一回あったな。
かなり昔のこと。
紫耀くんのことをよく思わない先輩たちが、嫌がらせで紫耀くんの物を隠したり壊したり。
そりゃあ入ってすぐ自分たちより目立つ位置にいかれたらムカつくのかもしれないけど、紫耀くんには確かな実力があったから。
ただ事務所から押されてたわけじゃない。
その頃の僕たちはまだまだ子供だったから励ますことしかできなくて、紫耀くんも大丈夫って笑ってるから、その奥の本当の心に気づけなかったんだ。
ある日、レッスンが始まっても紫耀くんが現れないことがあって。遅刻かなとか話してたら事務所の方が駆け込んできた。
紫耀くんが、、廊下で倒れてるって。
慌てて駆けつけたら、真っ青な顔で倒れてて意識もなくて、すぐに救急搬送。
ストレスによる過労と寝不足だった。
相当追い込まれていたんだろうって。
僕たちは顔を上げられなかった。
なんで気がつかなかったんだ。
なんで少しでも寄り添えなかったんだって責めることしかできなかったな。
もうそんなことは繰り返さないから。
一人で抱えさせたりさせない。
長「いないか……あれ？」
大「どしたの？」
長「あそこって…非常階段？」
大「え？」
いつもは開いてない非常階段が少し開いている。
大「行ってみよう」
なんとなく引き寄せられた。
ゆっくりとドアを押し開けてみる。
ギイッ
大「…え」
長「……紫耀くんっ！！」
大「…しょ、、紫耀くん！！」
見たくなかった光景。
床に倒れてる紫耀くんの体と、、その腕から流れてる赤い…
大「どうしよっ…救急車呼ばな…」
長「とにかく大吾くん呼んでくるっ！！」
謙杜が出て行って、静かに横たわる紫耀くんと二人きり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっぴー - そろそろ亮チン出してください｡ (2022年3月16日 20時) (
レス) @page44 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、いつもコメントくださりありがとうございます！２８章かー。って感じです笑早かったような長かったような。次の章でも頑張ります！ (2020年12月11日 16時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» もう27章も終わりですね。お疲れ様です。そして27章も赤星獲得おめでとうございます。次の28章目も頑張ってください。 (2020年12月11日 13時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
晴はる(プロフ) - いろさん» いろさん、感想いただきありがとうございます！そう言っていただけてよかったです(*^^*)なかなか上手く書けなくて、んー…ってなったりもしてたので安心しました。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2020年12月11日 7時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
いろ - こんばんは。リクエストのお話書いていただきありがとうございました！素直になりきれない紫耀くんが可愛くて、それを分かってくれる岸くんとの関係性もとても素敵でした！今後のお話も楽しみにしています。お体に気をつけて頑張ってください。 (2020年12月11日 2時) (レス) id: 28fd143c2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴はる
| 作成日時：2020年10月23日 16時
