俺らが紫耀を守るから26

初めて友達ができた日９ ページ50

練習を重ね、ついに最終日。



先「みんな、よく頑張ったわね。明日いよいよ本番なので、家で練習してきてね」

全「「はーい」」



僕も家でもう一度練習しよう。

その日も廉と一緒に話をしながら帰っていると、パタパタと後ろから足音。



海「れーん！しょおー！」

紫「あっ海人！」

廉「なんやねんっ、相変わらずうっさいな」

海「れんったらひどいー」



海人も帰りで、僕たちを見つけて走ってきたらしい。



海「しょおー会えて嬉しいよー！あーあ、僕も同じ学校がよかったなぁ」

廉「しゃあないやろ。住んでる地区が違うんやから。っていうかなんでここおんねん」

海「もー冷たいなぁ。れんの家にこれ届けてって言われたの！はい！」

廉「あー柿？さんきゅー」

海「じゃあ僕いくね！あっ、僕の学校明日振替休日でね、発表会みにいくから！」

廉「はっ、まじかよ！」



そういうと、海人はパタパタとまた走っていった。



紫「海人もくるんだね」

廉「あいつにだけは見られたなかったわ…」



よくわかんないけど、２人の間には何かあるんだろう笑



廉「じゃあ明日な」

紫「ばいばい」









翌日、天気は晴天。

体育館には多くの保護者や生徒が集まっていた。



紫「緊張する…」

男「紫耀、頑張ろうな！」

紫「う、うん」



練習のおかげで僕にも何人か話せる友達ができた。



「続いては１年２組によるダンスです。どうぞお楽しみください」

海「しょおー！頑張れー！」

紫「海人、ありがと」



遠くから叫んでくれた海人のおかげで緊張がほぐれた。


ステージに立ち、ついに本番が始まった。

簡単なダンスだけど、みんなと何度も練習をして動きを揃えてきたんだ。



紫「はぁっ…」



楽しい。
少し前までは端っこで目立たないようにしていた僕だったけど、今はすごく楽しい。

こんなに前に出て踊って、たくさんの人の視線を浴びて。



紫「はぁっ！」



最後の最後まで全力で踊り切って、ようやく発表会は終わった。

会場には割れんばかりの拍手が起き、その中には来れないと思ってたママの姿もあって泣きそうになった。



紫「ママ…」

マ「紫耀、とてもかっこよかったわ。楽しかった？」

紫「うんっ！」



友達ができるって本当に楽しい。
廉、海人、クラスのみんな。



これからもっともっと楽しい毎日がきっと待ってるよね。


end
ーーー
初の試みで書いてみました。
お読みいただきありがとうございました！

移行までお待ちください。

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