俺らが紫耀を守るから26

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高橋side

岸「しょう！」

高「え？」



俺と廉の間に座っている紫耀に目を向ければ、胸を押さえて俯いている。

でも聞こえてくるのは不規則な呼吸音。



永「しょおっ、わかるか？顔上げて」

平「はっ、、はっ…ひぅ…はぁっ…」

岩「とりあえずそっちのソファに連れて行こう」

岸「おう！」



椅子よりソファの方がいいだろうってことで、岸くんと廉が支えるようにして連れて行った。



平「はぁっ、、くっ…はぁっ…はぁ…」

永「大丈夫大丈夫。すぐしんどいのなくなるからな」

岩「しょお、また俺と深呼吸するよ？せーの、すぅー、はぁー」



さっきも玄樹くんの深呼吸に合わせて深呼吸させたら落ち着いたって言ってた。

それにこの中で過呼吸の苦しさを知ってるのは玄樹くんだけ。
よくわかってるもんね。



取「あのっ、大丈夫ですか？！」

神「はい、すみません驚かせてしまって。大丈夫ですので」



神は冷静にスタッフさんに対応してて、俺だけなにもできてない。



平「はぁっ、、すぅっ…はぁはぁっ…」

岸「しょう、あと少しだからな！」

岩「すぅー、はぁー…もっと吸ってみて。…そうそう、できてるよ」

永「背中さすっとくからな」



俺にできること…



永「海人、医務室行って毛布借りてきてくれへん？」

高「あっ！わかった！」



そうだよ。
俺にもできることはある！


楽屋を飛び出し医務室までダッシュ。
借りた毛布を抱きしめるようにして再びダッシュし、部屋に駆け込んだ。



高「借りてきた！」

永「さんきゅ」



戻った頃にはかなり落ち着いたみたいで、ソファに横になっている紫耀に毛布をかけてあげた。



平「はぁ…ごめん…」

永「なに言うてんねん。よー頑張ったな」

岩「しんどかったでしょ。少し休もうね」

平「ん」



過呼吸って相当体力使うみたいだから。

しばらくすると寝息が聞こえてきて、眠ってしまったみたい。



取「あの…取材また後日にしましょうか？」

神「すみません、そうしていただけると助かります」



寝て回復したとしてもそこから仕事はしんどいだろう。

みんなも同意見みたい。



取「お大事になさってください」

神「ありがとうございます」



取材の方は心配そうに紫耀をチラ見して帰って行った。



岸「やっぱ、、大きな声なのかもな…」

岩「うん、確実にそうだよね」

神「本人に聞かないとね」



大きな声にトラウマ。
前はそんなことなかったのに。

紫耀が起きたらちゃんと聞こう。

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