俺らが紫耀を守るから26

初めて友達ができた日 ページ42

これは話数が余ったために書いてみただけのものです。
暇つぶしに見てやるかぁ。くらいの感じで、評価いただかなくて大丈夫なので、覗いてみていただけると嬉しいです。(低評価怖い…)


もちろん実際とは異なった設定です。


ーーー
平野side

僕には友達がいない。

子どもの頃からいつも一人だった。

兄弟もいないしシングルマザーのママはお仕事で遅くて、家で一人でお留守番なんて日常茶飯事。

もちろん寂しいよ。
でも慣れちゃった。


僕が寂しくないようにってママは色々買ってくれた。

絵本とか、おもちゃとか、ゲームとか。
でも一人でやっても楽しくなんかなかった。


ご飯は作り置きされたものをなんとか手の届く位置にある電子レンジで温める。


ママと一緒に食べたの、、いつだったかな。



紫「はぁ……いただきます」



一人で食べたら歯磨きして寝るだけ。



紫「まま、おやすみなさい」



届くことのない言葉を呟いて毎日眠りに落ちた。








マ「紫耀、ダンス習ってみない？」

紫「ダンス？」



ある朝、ママが突然そんなことを言い出した。

ダンスって…僕にできるかな。

あんな派手な感じの人たちと馴染めるのかな。



マ「今日帰ってきたら見学行ってみよっか」

紫「…えっ、、うん」



怖いけど興味もあったから小さくうなずいた。








男「サッカーやろーぜー！」

男「俺も俺も！」

男「俺も入れろって！」



小学１年生。
遊び盛りだから常にクラスはうるさい。

でも僕は違くて。
いつも一人で席に座って外を眺めてる。

グラウンドには走り回るクラスメイトたち。
小学校に上がった時は俺もあの中に入るつもりだったのに、できなかった。

人見知りだし、なんか怖いもん。



先「平野くん、たまにはお外で遊んでみたら？」

紫「…え、…いいです」

先「そう…。じゃあ先生と図書室行かない？」

紫(…コク)



見かねた先生が図書室に連れて行ってくれて、大抵休み時間はそれで終わる。







紫「…ただいま」

マ「あっ紫耀おかえりなさい！じゃあもう行くからランドセル置いてきて」

紫「あっうん」



そうだった。
今日はいつもと違う。
ダンススクールに行くんだ。


少しのワクワクと大きな不安を抱えて車に乗り込んだ。






講「こんにちは」

紫「…こんにちは…」

マ「じゃあ見学させていただきます」

講「はい、そちらのお席でどうぞ」



なんだここは。
学校とは別世界だ。

派手な子たちばっかり。
とにかく僕とは違う。

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