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神宮寺side
平「ごめっ…」
神「しょう、話さないで」
岸くんに運ばれながら、か細い声で「ごめん、ごめん」と呟く。
逆にこうなるまで気づいてあげられなくて、休ませてやれなくてごめん。
永「もう楽屋ついたからな」
廉の先導で楽屋に到着。
すぐに岸くんがソファに紫耀を下ろした。
永「めまいはどう?」
平「まだ……ある、、、頭が…痛い…」
神「やっぱり貧血かもね。めまいに頭痛、それに顔色やばいから」
永「うん、俺もそう思うわ」
最近寝不足な上に、食事もまともに取れていなかったらしい紫耀。
そりゃあ貧血にもなんだろ…
紫耀は最近忙しかったから家で顔合わせることも少なくて、紫耀だけ夕飯の時もいなかったり。
だから気づかなかった。
岩「マネさんすぐ迎え来るって!」
神「玄樹ありがとな」
平「んっ…」
永「しょお寒いん?」
平「ちょっと…」
永「俺の上着かけとくからな」
平「ありがと…」
少し震える体に廉が自分の上着をかけてあげた。
岸「いやぁ…つかまったのは予想外だったな…」
高「ほんとに。やっとしょおを休ませられると思った途端だったからね」
永「俺まじであの人の人間性疑ったわ」
偉いプロデューサーさんにこんなこと言うのは良くないけど、正直俺も「なんだこの人」って思ってしまった。
だって、スタジオにいたスタッフさんや出演者さんたちは紫耀の不調に気づいてたのに、なんでこの人気づかないのって。
明らかに廉が腕で紫耀の体を支えてるの見えてるはずなのに。
だから廉があそこで止めてなかったら俺が言ってたと思う。
平「…ごめん…俺の、せいで…」
岸「しょうのせいじゃねーから!まじで!」
岩「きつかったでしょ。休ませてあげられなくてごめんね」
平(フルフル)
神「もうこれで終わりだし、ゆっくり休みな」
平「ん…」
そう、廉がさっき言った「この後まだ仕事がある」ってのは真っ赤な嘘。
そうでも言わないと諦めてくれなっただろうし、怒らせて特番がぽしゃったりしたらそれこそやばい。
廉、さすがの判断だったよ。
そういえば着替えていなかったことを思い出し、紫耀は俺らで着替えさせてマネさんの到着を待った。
岩「あっ、マネさんついたって」
岸「じゃあ行くか」
永「優太、おんぶしたって」
岸「おう、任せろ」
平「岸くん…ありがと…」
早く帰って休ませてあげたい。
紫耀を岸くんの背中に乗せて、みんなで楽屋を後にした。
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晴はる(プロフ) - はるきさん» はるきさん、感想いただきありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。23章もあっという間でした。リクエストも承知いたしました。お話考えてみます。 (2020年7月1日 19時) (レス) id: 2b7aa7cd67 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 徐々にエスカレートしていき紫耀くんはリスカをするようになります。紫耀くんは5人を守るために我慢し続けるって感じで。助ける役は長尾くん、大西くん、西畑くんでお願いします。 (2020年7月1日 17時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 会話を聞くとスタッフ達が嫌がらせの犯人だって分かります。紫耀は廉達の嫌がらせを辞めるように言います。スタッフ達は素直に聞き嫌がらせも無くなり廉達は元気を取り戻します。しかしその代わり紫耀くんが逆らったためスタッフ達から苛めを受けます。 (2020年7月1日 17時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» リクエストです。紫耀以外の5人が間接的な嫌がらせにあいます。最初に岸くんは毎日携帯に悪口メールが届く、次にじぐいわは衣装をボロボロにされる、れんかいは私物を壊される。5人は笑わなくなります。紫耀が廊下を歩いてるとスタッフ達が会話してるところに遭遇します (2020年7月1日 17時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 晴はるさん» 書いてくれてありがとうございます。甘えた紫耀くん、とても可愛くて私的には超レア物でした。私好みに書いてくださりありがとうございます。読んでる間はすごく癒されました。とても良かったです。もうそろそろ23章目も終わりですね。23章目お疲れ様でした。 (2020年7月1日 17時) (レス) id: a18184d9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴はる | 作成日時:2020年6月12日 23時